「You’re good」と「I’m good」はどう違う?|『メンタリスト』S05E21で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「You're good」と「I'm good」はどう違う?|『メンタリスト』S05E21で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン5第21話には、取材の場面で、「good」を使った短い返事が二度出てきます。一つは相手に向けた you’re good、もう一つは自分について述べる I’m good です。

主語が変わるだけで、同じ「good」の働きがどう変わるのか。取材の場面での二つの返事を、前後の台詞とあわせて見ていきます。まず、相手に向けた方からです。

目次

「No, you’re good.」相手に向けて「問題ない」と請け合う

取材の場面では、まず初対面のあいさつが交わされます。まだ正式に会っていないという一言のあとに、二つの名前が告げられます。

— Oh. We haven’t officially met. Mason Braverman.
(ああ、まだ正式にはお会いしていませんでしたね。メイソン・ブレイバーマンです。)
— Teresa Lisbon.
(テレサ・リズボンです。)
— I have anything in my teeth?
(歯に何かついていませんか?)
— No, you’re good.
(いいえ、大丈夫ですよ。)
The Mentalist Season5 Episode21 (Red and Itchy)

We haven’t officially met. は、現在完了の否定で「まだ会っていない」という意味です。officially が入ると、「正式には」という含みが出ます。冒頭の Oh. は、気づいたときに出る短い間投詞です。名前を告げる前の、軽い切り出しになっています。

名前に続く I have anything in my teeth? は、歯に何かついていないかを確かめる問いです。本来は Do I have ~? となるところで、頭の Do が省かれています。話し言葉では、こうした省略が使われることがあります。

それに対する No, you’re good. が、今回の一つ目の good です。No, はまず「何もついていない」と打ち消し、you’re good は、聞かれた相手の状態について「問題ない」と請け合っています。you’re の指す相手は、直前に確認を求めてきた相手です。

You’re good. は、場面によって意味が少し変わる言い方です。ここでは「その点は問題ない」という請け合いで、歯に何もついていないという答えを、前向きな言葉で言い換えています。No, と you’re good を重ねることで、「何もついていないので大丈夫」と、二段で伝わる形になります。

「Why don’t I just step out …?」と「It’s your choice.」席を外す申し出と、選択を委ねる言い方

もう一つの good が出てくるのは、同じ取材の場面の少しあとです。その前に、席を外す申し出、いつでも連絡できる先を挙げる言葉、選択を委ねる言葉が続きます。

— Why don’t I just step out while you two clear this up?
(二人でこの件を片づけるあいだ、席を外しましょうか?)
— Teresa, be patient.
(テレサ、辛抱してください。)
— I can always call Channel 10.
(チャンネル10には、いつでも電話できます。)
— It’s your choice.
(選ぶのはそちらです。)
The Mentalist Season5 Episode21 (Red and Itchy)

Why don’t I ~? は、「〜しましょうか」と自分から申し出る形です。直訳は「なぜ私は〜しないのか」ですが、会話では提案や申し出の型として使われます。step out は、席や場所から少し離れることを指します。while you two ~ の you two は、二人をまとめて指す呼び方で、clear this up は「この件を片づける、はっきりさせる」という意味です。just は、軽く言う調子を添えています。

be patient は「辛抱して」という指示で、呼びかけの名前を前に置いています。I can always ~ の always は、頻度ではなく「いつでも〜できる」という可能性を示す使い方です。

It’s your choice. は、決める役を相手に渡す一言です。your に重みがかかり、どちらを選ぶかは相手次第だと伝えています。この言葉のあとに、二つ目の good が続きます。

「No, I’m good.」自分について「結構です」と伝える

選択を委ねられたあとの返事が、これです。

— No, I’m good.
(いいえ、結構です。)
The Mentalist Season5 Episode21 (Red and Itchy)

I’m good. は、自分の状態について「大丈夫」と述べる形です。No, が前に付くと、示された選択肢に対して「いいえ、結構です」と返す響きになります。どの選択肢を断ったのかは、この一言だけでは決まりません。直前の発言の内容を受けて、読み取る形になります。

you’re good と I’m good を並べると、主語の違いがそのまま働きの違いになります。

表現 主語 場面での働き
No, you’re good. 相手 確認を求められて「問題ない」と請け合う
No, I’m good. 自分 選択を委ねられて「結構です」と返す

どちらも、good は「問題ない、足りている」という意味で使われます。主語が you なら相手の状態を、I なら自分の状態を述べます。日常の会話でも、飲み物を勧められたときなどに I’m good. と返す使い方が見られることがあります。

No, thanks. と比べると、I’m good. は礼の言葉を含まず、自分の状態を述べる形です。そのため、断るというより「足りています」と伝える響きに近くなります。How are you? に I’m good. と答えると「元気です」の意味になるなど、状況で意味が変わるので、前後の台詞とあわせて読む表現です。

まとめ|主語で変わる「good」の働き

No, you’re good. は相手に向けて請け合い、No, I’m good. は自分について「結構です」と伝える。取材の場面には、同じ good でも主語で向きが変わる二つの返事が並んでいます。

次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。

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