「I want to thank you for trying to help me.」と言われたら、何と返す?|『メンタリスト』S05E21で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「I want to thank you for trying to help me.」と言われたら、何と返す?|『メンタリスト』S05E21で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン5第21話には、結果が出る前に、手を貸そうとしてくれたことへの礼が述べられる場面があります。その礼に対する返事は、たとえを使った軽口で、そこから短いやりとりが続いていきます。

礼を言われたときの返し方と、軽口を受けて断る形を、台詞に沿って順番に見ていきます。短い台詞が並ぶ場面なので、一つずつ区切りながら、使われている形を確かめていきます。最初は、礼の言葉からです。

目次

「Whatever happens, I want to thank you for trying to help me.」結果の前に礼を言う

場面は、時間がなくなってきているという一言から始まります。そのすぐあとに、礼の言葉が続きます。時間がない理由は、この二つの発言からは分かりません。

— My time is running out.
(時間がなくなってきています。)
— Whatever happens, I want to thank you for trying to help me.
(どうなろうと、力になろうとしてくれたことに礼を言いたいのです。)
The Mentalist Season5 Episode21 (Red and Itchy)

My time is running out. の run out は「尽きる、なくなる」という意味で、進行形にすると、残りが減りつつある途中だと伝わります。

Whatever happens は「何が起ころうと」という意味で、結果がどうなるかに関わらず、という前置きになります。結果がまだ出ていない時点で、礼を先に述べる形です。

I want to thank you for ~ は、礼を直接伝える形です。for のあとには、礼を言う対象が続きます。ここでは trying to help me と、手を貸すこと自体ではなく、手を貸そうとしてくれたことが対象になっています。trying が入るだけで、成果ではなく試みへの礼になります。

礼を言われたときの返しとしては、You’re welcome. や Happy to help. などが使われることがあります。ただ、この場面の返しは、そうした定型の言葉とは別の形でした。続く発言で確かめていきます。

「You’re a hard man not to help」礼を受けて、たとえで軽く続ける

礼を受けた発言は、定型の返事を使わず、「実のところ」と切り出します。そのあとに、たとえを使った発言が続きます。

— Well, truth is, you’re a hard man not to help, LaRoche.
(まあ、実のところ、ラローシュ、あなたは手を貸さずにいるのが難しい人ですよ。)
— You’re like a shar-pei puppy that’s rolled onto its back. You have to rub its belly.
(あおむけにひっくり返ったシャーペイの子犬のようなものです。おなかをなでるしかありません。)
The Mentalist Season5 Episode21 (Red and Itchy)

この返しでは、文末で相手の名前を呼びかけています。呼びかけを文末に置くと、言い切ったあとに相手の名前を添える形になります。Well, は返事を切り出す前置き、truth is は「実を言うと」と続きを切り出す前置きです。

a hard man not to help は、hard のあとに not to help が続く形です。「手を貸さずにいるのが難しい人」という意味になり、hard to ~ の型に not が入っています。

You’re like ~ は、like を使ったたとえの形です。たとえに出てくるシャーペイは犬の種類で、あおむけに転がった子犬は rolled onto its back と表されています。You have to ~ は「〜するしかない」という響きです。軽口として、手を貸さずにはいられないことを述べています。have to は「〜しなければならない」の意味でも使われますが、ここでは、そうするほかない、という流れで読めます。

字義どおりに受け取る内容ではなく、軽い調子の言い回しです。礼に対して、定型の返事の代わりにたとえで応じる点が、この場面の特徴です。

「You’re mocking me.」からかいの指摘と、軽い返し、やんわり断る一言

たとえを受けて、からかいを指摘する発言が続きます。そこから、四つの短い発言が並びます。

— You’re mocking me.
(からかっているのですね。)
— No, no, I’m happy to rub your belly.
(いえいえ、喜んでおなかをなでますよ。)
— That won’t be necessary.
(それには及びません。)
— I hope not.
(そうならないといいのですが。)
The Mentalist Season5 Episode21 (Red and Itchy)

You’re mocking me. は、mock(からかう、あざける)を現在進行形で使い、「からかっているのですね」と指摘する形です。進行形なので、いまの発言について述べています。

続く No, no, は、否定を重ねて打ち消す前置きです。I’m happy to ~ は「喜んで〜します」という形で、前のたとえをそのまま受けて返しています。rub your belly と、たとえの語をそのまま使って返すので、冗談を重ねる形になっています。

That won’t be necessary. は、won’t を使い、「その必要はありません」と丁寧に断る言い方です。necessary は「必要な」という意味の形容詞です。強く拒む響きは出さず、控えめに退ける形になります。

最後の I hope not. は、not が直前の内容を打ち消し、「そうならないことを願う」という意味になります。I hope so. の反対の形で、省略された部分は文脈から補われます。

まとめ|礼から軽口、やんわり断るまで

I want to thank you for trying to help me. で礼を述べ、you’re a hard man not to help とたとえで応じ、That won’t be necessary. で控えめに断る。礼と軽口が交わされる場面には、丁寧な言葉と砕けた言葉が並んでいます。

次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。

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