「none of someone’s business」の意味と使い方|『メンタリスト』S02E02で学ぶ英会話

「none of someone's business」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

話したくないことに踏み込まれて、どこまで答えるべきか一瞬迷った経験はありませんか。

そんなときに使えるのが「none of someone’s business」で、あなたには関係ない、という意味です。『メンタリスト』シーズン2第2話の中盤、CBIのオフィスで、隠された資料の中身をジェーンが問い詰める場面に登場します。どのように使われているのか、一緒に見ていきましょう。

目次

「none of someone’s business」の意味とニュアンス

none of someone’s business
意味:〜には関係ない、余計なお世話だ

ここでの business は「商売」ではありません。その人が関わるべき事柄、担当している領域を指しています。踏み込んできた相手に対して、そこはあなたの持ち場ではない、と線を引くのがこの表現です。

強さは口調と前置き次第で大きく変わります。冷たく言い切れば拒絶になりますが、笑いながらであれば軽い牽制で済みます。逆に I know it’s none of my business, but … と自分に向けて使うと、これから踏み込むことへの断りになり、話を切り出すための前置きとして働きます。

someone’s の部分は主語に合わせて動きます。your が最も多いものの、his、the company’s、the media’s のように、組織を置くこともできます。

後ろに疑問詞節を続ける形もよく使われます。It’s none of your business who I’m having dinner with. のように、何が関係ないのかを具体的に示す言い方です。

【ここがポイント!】

  • 核は business が「担当している領域」を指すという点
  • 冷たくも軽くもなる。強さを決めるのは口調と前置きのほう
  • I know it’s none of my business, but … とすれば、踏み込む側の一言に変わる

『メンタリスト』S02E02のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

CBI内のボスコのオフィス。ジェーンにとって最も重要なレッド・ジョン事件は、この回から別の捜査官ボスコの担当に移っています。入ってきたジェーンに気づいたボスコは、机上の資料を手で覆いました。その一瞬の動作から、ジェーンは新しい証拠の存在を読み取ります。

Bosco: And stop hacking my passcodes and stop hustling my people. It’s not doing you any good, you know.
(それと、俺のパスコードを破るのも、俺の部下を丸め込むのもやめろ。何の得にもならないぞ)

Jane: I don’t know what you’re talking about. What’d you get on Red John?
(何のことだか。レッド・ジョンについて、何をつかんだんだい)

Bosco: And what makes you think I got anything?
(何かつかんだと、どうして思うんだ)

Jane: The folder– you moved it when you saw me, protected it. It’s the one thing you’d protect from me. It’s the cover-up that gave you away. What is it?
(そのフォルダー。僕を見た瞬間に動かして、守った。あんたが僕から守るとしたら、それしかない。隠そうとしたことが、あんたを裏切ったんだ。何なんだい)

Bosco: It’s none of your business, so go.
(お前には関係ない。帰れ)

The Mentalist Season2 Episode2(The Scarlet Letter)

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シーン解説と心理考察

ボスコの言葉は、単なる情報管理の宣言ではありません。ジェーンを事件から遠ざけること自体が、この時期のボスコに課された仕事の一部になっています。だから business という語の選び方が、そのまま立場の主張として響きます。

一方のジェーンは、断られること自体は最初から織り込んでいます。狙っているのは中身ではなく、隠そうとする動作のほうでした。手が動いた、守った、だから何かある。相手の否定を材料にして推論を組み立てていく手順が、短い応酬に表れています。

so go という二語の付け足しも印象的です。理由の説明も、和らげる言葉もありません。関係ないと宣言して、そのまま扉を指す。境界線を引くだけでなく、越えてきた相手を押し戻す動作までが一息に収まっています。

守るために手を動かした瞬間が、いちばん多くを語っていた。ボスコにとっては皮肉な場面と言えます。

『メンタリスト』流・覚え方のコツ

オフィスに並んだ机と、それぞれに置かれた名札を思い浮かべてみましょう。business とは、その名札が示している担当のことです。

そこへ、別の名札が付いた机の引き出しを開けようとしている人がいます。持ち主が手を伸ばして、引き出しの上に置く。この引き出しはあなたの担当ではない、という一言が、そのまま none of your business です。

busy と business が同じ語からきていることを知っておくと、この感覚は掴みやすくなります。忙しく関わっている事柄、それがその人の business。商売という意味は、あとから加わった層にすぎません。

劇中のボスコは、実際に机の上のファイルを手で覆いながらこの言葉を使いました。自分の担当を物理的に守る動作と一緒に出てくるので、business が持つ「持ち場」という感覚が、そのまま目に見える形で残ります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「none of someone’s business」

拒絶にも、軽い牽制にも、踏み込むための前置きにもなる表現です。三つの例文で、その振れ幅を見ていきましょう。

With respect, how I spend my weekends is none of the company’s business.
(失礼ながら、週末をどう過ごすかは会社には関係のないことです)
職場からの過度な干渉に線を引く場面です。your ではなく the company’s を置くことで、個人攻撃ではなく制度上の境界の話として提示できます。With respect を添えると、強い内容でも角が立ちにくくなります。

I know it’s none of my business, but are you okay?
(立ち入ったことだとは思うけど、大丈夫?)
心配している相手に、そっと声をかける場面です。自分に向けて使うと意味が反転し、踏み込む許可を自分から取りに行く前置きになります。

A: So how much do you make there?
B: That’s none of your business.
(A:で、そこではいくらもらってるの?)
(B:それは君には関係ないよ。)
初対面に近い相手から収入を聞かれた会話です。That’s を付けるだけで文として完成し、それ以上の説明を求めない形になります。口調しだいで、冗談にも本気の拒絶にも振れます。

あわせて覚えたい関連表現

mind your own business
(自分のことに構っていろ)
同じ境界線を扱いますが、こちらは命令形です。今回の表現が事実の宣言であるのに対し、こちらは相手の行動そのものを要求する形になり、その分だけ攻撃的に響きます。

that’s personal
(それは個人的なことなので)
関係を壊さずに断りたいときの言い方です。今回の表現が相手の側を問題にするのに対し、こちらは内容の性質を理由にします。仕事の場面でも使いやすい柔らかさがあります。

I’d rather not talk about it
(その話はしたくないんだ)
相手を責めず、自分の意思として会話を閉じる言い方です。三つの中では最も角が立たず、関係を続けたい相手に対して選ばれます。

Note|職場で使える線引き、使えない線引き

同じ「関係ない」でも、どの言葉を選ぶかは相手との距離で決まります。そして英語では、その選択がかなりはっきり分かれています。

職場で none of your business をそのまま使う場面は、実はあまり多くありません。境界線を引くこと自体は必要でも、この形は相手の踏み込みを非難する響きを持つため、その後の関係に影響が残るからです。代わりに選ばれるのが、that’s not something I can share、I’m not able to discuss that、I’d rather keep that private といった言い方になります。共通しているのは、主語を自分側に置き換えている点です。話せないのは自分の事情であって、あなたが悪いのではない。そう組み替えることで、境界線だけを残して非難を消しています。

一方、家族や親しい友人の間では、逆のことが起こります。強い言い方をあえて選んでも関係が壊れないという前提があるため、None of your business. の一言で済ませたり、笑いながら使ったりすることができます。関係が近いほど乱暴な形が許される、という逆転がここにあります。

つまりこの表現は、意味そのものよりも、使える相手を見極めるほうが難しい言葉だと言えます。同じ内容を伝える手段が何通りもあるのは、そのためです。

線を引く言葉ほど、引く相手を選ぶのかもしれません。

まとめ|守ろうとした手が語ったこと

none of someone’s business は、踏み込んできた相手に対して、そこはあなたの持ち場ではないと線を引く表現でした。business が指すのは商売ではなく担当領域であり、強さは口調と前置きで大きく変わります。

立ち入った質問をかわしたいとき、職場からの干渉に境界を示したいとき、あるいは自分から踏み込む前に一言添えたいとき。この表現を知っていると、答えるか答えないかの二択から抜け出せます。

隠そうとした手の動きが、隠したいものの存在を教えてしまう。境界線を引いた瞬間にいちばん多くを語ってしまったボスコの一言として、会話のレパートリーに加えてみてください。

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