「be in the wrong」の意味と使い方|『モダンファミリー』S02E20で学ぶ英会話

「be in the wrong」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

口に出した瞬間、自分の言い方がまずかったと気づいてしまう、そんな瞬間が、会話にはよくあります。

そんな気まずさにぴったりの「be in the wrong」を、『モダンファミリー』シーズン2第20話の中盤、ルークについて医師の見立てを聞く場でクレアが思わず本音を漏らす場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「be in the wrong」の意味とニュアンス

be in the wrong
意味:自分に非がある、間違っている

be in the wrongは、判断や行為において自分(または誰か)に非があることを表す表現です。「間違い(wrong)の中に(in)いる(be)」という言葉どおり、非がある側にすっぽり入り込んでいるイメージを持つと分かりやすくなります。口論や対立の場面で、どちらに非があるかを述べる際によく使われ、自分の発言や行動を振り返って「自分が間違っていた」と気づいた瞬間にもぴったりの表現です。反対の状態を表すbe in the right(正しい側にいる)とセットで覚えておくと、対になる概念として記憶に残りやすくなります。感情的な非難というより、冷静に「どちらに非があるか」を確認する場面でよく選ばれる、落ち着いたトーンの表現です。

【ここがポイント!】

  • 「be in the wrong」の核は、間違いの側にすっぽり入り込んでいるイメージ
  • 反対語のbe in the right(正しい側にいる)とセットで覚えると定着しやすい表現
  • 口に出した直後に自分の非へ気づいた瞬間にも使えるのがコツ

『モダンファミリー』S02E20のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ルークのことで医師と面談するため訪れたフィルとクレアに、クラウズナー医師が心配事をたずねます。その質問をきっかけに、クレアの口から思いがけない本音がこぼれ出す場面です。

Dr. Klausner: Ms. Dunphy, what exactly are you worried about?
(ダンフィーさん、具体的には何が心配なんですか?)

Phil: Get comfortable.
(楽な姿勢でいてくれ。)

Claire: I’m worried he’s turning into you, Phil. I knew the minute I opened my mouth that I was in the wrong. But honestly, sometimes I wonder about him.
(彼があなたみたいになるんじゃないかって心配なの、フィル。口に出した瞬間、自分が間違っていると分かってた。でも正直、時々彼のことが心配になるの。)

Luke: Hey, Mom. Check it out.
(ねえ、ママ。見て。)

Claire: What are you doing?
(何やってるの?)

Modern Family Season2 Episode20 (Someone to Watch Over Lily)

シーン解説と心理考察

クラウズナー医師が落ち着いた口調で「具体的には何が心配なんですか」とたずねると、クレアは思わず「彼があなたみたいになるんじゃないかって心配なの、フィル」と口を滑らせてしまいます。続けてクレアは「口に出した瞬間、自分が間違っていると分かってた」と振り返り、それでも「正直、時々彼のことが心配になる」と正直な本音を漏らします。

医師の問いかけを受けて、フィルが先に「楽な姿勢でいてくれ」と一言はさみ、クレアの本音はその直後にこぼれます。夫のフィルを引き合いに出してしまった気まずさを、クレア自身がすぐに自覚している様子がbe in the wrongという表現からうかがえます。ルークが「見て、ママ」と声をかけ、深刻な空気を茶化すように場面が転換する対比も印象的です。本音を漏らしてすぐ我に返るクレアの反応の速さに、母親としての自制心もにじみます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

「間違い(wrong)の中に(in)いる(be)」と直訳のまま思い浮かべてみましょう。自分が「非がある側」にすっぽり入り込んでしまっているイメージが湧いてきます。

クレアが口を滑らせた直後に「自分が間違っていると分かってた」と振り返った場面も、まさにこの「間違いの中にいる」感覚そのものです。反対の状態を表すbe in the right(正しい側にいる)を対で思い浮かべておくと、「自分は今どちら側にいるのか」という捉え方が整理しやすくなり、とっさの場面でも使い分けに迷いにくくなります。言葉が口から出た瞬間に、自分の立ち位置がwrongの側へすっと切り替わる、そのイメージを持っておくと忘れにくくなります。

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例文で覚える「be in the wrong」

自分の非を認めるときに使えるbe in the wrongを、3つの例文で確認していきましょう。

I realized halfway through the argument that I was in the wrong.
(口論の途中で、自分が間違っていることに気づいた。)
口論を振り返る日常会話の場面です。halfway throughという語が、途中で気づいたタイミングを具体的に示しています。

She apologized once she admitted she’d been in the wrong.
(彼女は自分に非があったと認めたあと、謝罪した。)
謝罪の経緯を説明する場面です。admitとapologizeの順番が、非を認めてから行動に移る自然な流れを表しています。

A: Who do you think caused the accident?
B: Based on the report, the other driver was in the wrong.
(A:事故の原因は誰だと思う?)
(B:報告書によると、相手のドライバーに非があったみたいだよ。)
事故の責任について話す場面です。Based on the reportという根拠を添えることで、客観的な判断であることを伝えています。

あわせて覚えたい関連表現

be at fault
(責任がある、落ち度がある)
be in the wrongが道徳的・対人関係的な「非」を指すことが多いのに対し、be at faultは事故や不具合など、より客観的・技術的な責任の所在を指す場面で使われやすく、報告書やニュースの文脈にもなじみます。

be to blame
(責められるべきである)
be in the wrongが自分の判断や発言の誤りを指すのに対し、be to blameは「誰が悪いのか」という責任の所在そのものに焦点があります。

be mistaken
(勘違いしている、誤解している)
be in the wrongが対人関係上の「非」を含むのに対し、be mistakenは単純な事実誤認や勘違いを指し、必ずしも対立や非難を伴いません。

Note|be in the wrong / be at fault / be to blameの使い分け

「非がある」ことを表す英語表現は、be in the wrong以外にもいくつか存在し、それぞれ焦点の当て方が異なります。

be in the wrongは、判断や発言の内容そのものが「間違っていた」ことに重点があり、口論や対立のあとで自分の非を振り返るような場面でよく使われます。これに対してbe at faultは、事故や機械の不具合など、より客観的な原因の所在を示す場面で好まれる言い方です。たとえば交通事故の報告書では、感情的な非難のニュアンスを避けたいため、be in the wrongよりもbe at faultが選ばれる傾向があります。さらにbe to blameは、「誰が悪いのか」という責任の所在そのものを問う表現で、原因追及の場面に近いニュアンスを持ちます。3つはいずれも「悪いのは誰か」を扱う表現ですが、be in the wrongが自分の判断や発言を振り返る内省的な響きを持つのに対し、be at faultとbe to blameはより外向きに、客観的な責任の所在を示す場面で使われやすい違いがあります。

作中でクレアが口にした「I was in the wrong.」も、事故や不具合の話ではなく、自分の発言そのものへの反省を表す一言でした。この内省的な響きこそ、be in the wrongならではの持ち味と言えます。ニュースの見出しではbe at faultやbe to blameが多く使われる一方で、家族や友人との会話ではbe in the wrongの方がより自然に響く場面も少なくありません。

同じ「非がある」でも、内省的な響きか、客観的な響きかで表現を選び分けられる表現です。誰かを責める場面よりも、自分自身の言動を振り返る場面でこそ、be in the wrongの出番は多くなります。

まとめ|口を滑らせた瞬間の、正直な気づき

be in the wrongは、判断や行為において自分(または誰か)に非があることを表す表現です。

口論や対立の場面で自分の非を振り返るときにも、口に出した直後に「まずかった」と気づいた瞬間にも使える、内省的な響きを持つ言い回しです。反対語のbe in the rightと対で覚えておくと、とっさの場面でも思い出しやすくなります。

クレアが口を滑らせてすぐに自分の非を自覚した一連のやり取りには、母親としての本音と、それをすぐに反省する自制心の両方が読み取れました。誰かに本音をこぼしてしまったとき、素直に非を認められるかどうかで、そのあとの会話の流れも変わってくると言えます。言い過ぎたと気づいた瞬間にすっと立ち止まれるかどうかは、家族の会話に限らず、どんな人間関係でも大切な分かれ目になります。反省の言葉を飲み込まずに口にできるクレアの率直さも、この場面の印象を静かに支えていました。

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