「Turns out you only want to help when it can help you」親切の裏の下心を指摘する英語|『モダンファミリー』S11E03で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「Turns out you only want to help when it can help you」親切の裏の下心を指摘する英語|『モダンファミリー』S11E03で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン11第3話では、ヘイリーとディランの双子ポピーとジョージを、家族がこの日に限って進んで預かります。ところが帰宅したヘイリーたちが映像を確かめると、その親切には別の目的があったことが見えてきます。

手伝ってくれた相手に下心があったと分かったとき、英語ではどう伝えるのでしょうか。仕事を取りたい側の言葉、証拠が出てくる場面、そして指摘のひと言を順に見ていきます。

目次

「land her business」——仕事を取りたい側の事情

クレアには、何年も前から仕事を取りたいと考えている相手がいます。

Claire: Sheryl McCray, powerhouse real-estate developer.
(シェリル・マクレイ。やり手の不動産開発業者よ。)
Claire: I’ve been trying to land her closet business for years, but it’s impossible to get a meeting.
(何年も前から彼女のクローゼットの仕事を取ろうとしてるんだけど、会う約束すら取れないの。)
Modern Family Season11 Episode3 (Perfect Pairs)

land は「着陸する」のほかに、「(苦労して)手に入れる・勝ち取る」という意味があります。land someone’s business は「〜の仕事(取引)を取る」で、営業や商談の文脈で使われます。land a job(仕事を得る)、land a deal(契約をまとめる)のように、目標をやっと手に入れるニュアンスがあります。

it’s impossible to get a meeting の get a meeting は「面会の約束を取りつける」です。単に会うのではなく、ビジネスの場を設けてもらうことを指します。powerhouse は「実力者・やり手」という意味で、人や会社の勢いの強さを表す語として使われます。

その日クレアは、双子を連れて親子向けのクラスに参加しています。そこでは、ゲイリーから赤ちゃん連れで入れる店に行かないかと誘われる場面もあります。仕事を取りたい相手がいることと、双子を連れて出かけていることが、同じ日の出来事として並んでいます。

「baby cam footage」——証拠が出てくる場面

一日の終わり、ヘイリーとディランが帰ってきます。ヘイリーの問いかけに、ディランはこう返します。

Haley: Hey! I feel like I haven’t seen you all day! Did you have fun today?
(ねえ! 一日中会ってなかった気がする! 今日は楽しかった?)
Dylan: Well, that’s easy to find out.
(それならすぐ分かるよ。)
Dylan: Let me just upload this baby cam footage.
(このベビーカメラの映像をアップするから。)
Alex: The what what was that?
(その何……今なんて?)
Alex: Hmm?
(ん?)
Haley: Oh, one of their buttons is actually a camera.
(ああ、この子たちのボタンの1つが、実はカメラなの。)
Modern Family Season11 Episode3 (Perfect Pairs)

that’s easy to find out は「それなら簡単に確かめられる」という返しです。ヘイリーの「楽しかった?」という気軽な問いかけを、ディランは記録を見れば分かることとして受けています。footage は「(撮影された)映像」を指す名詞で、security footage(防犯カメラの映像)のようにも使われます。

アレックスの The what? は、聞き慣れない言葉を聞き返すときの口語的な形です。相手の言葉の一部を the で受けて「その何だって?」と問い返し、驚きもにじみます。

ヘイリーの one of their buttons is actually a camera の actually は「実は」で、見た目からは分からない事実を明かすときに置かれます。赤ちゃんの様子を見守るためのカメラは、家庭によっては珍しくないものと言われますが、この場面では、そのカメラが双子の過ごした一日を記録していたことになります。

「Turns out ~」——親切の裏の下心を指摘するひと言

映像を確かめたあと、ヘイリーは家族に向かってこう切り出します。

Haley: Wow.
(へえ。)
Haley: I was so happy you all wanted time with the babies today, because lately, it has felt like you didn’t even want to be bothered with them.
(今日みんなが赤ちゃんと過ごしたがってくれて、すごくうれしかったんだ。最近は、関わるのも面倒だって思われてる気がしてたから。)
Haley: Turns out you only want to help when it can help you.
(結局、自分の得になるときしか手伝う気がないってことね。)
Modern Family Season11 Episode3 (Perfect Pairs)

Turns out ~ は It turns out ~ の It が省かれた口語の形で、「ふたを開けてみたら〜だった」と、分かった事実を示します。期待していたことと結果が違ったときによく使われ、ここでは「喜んでいたのに、実は」という落差を生んでいます。

you only want to help when it can help you では help が2回出てきます。最初の help は「人を手伝う」、2回目の it can help you は「自分の役に立つ」で、同じ動詞を重ねて「人のため」と「自分のため」を対比させています。only が「〜するときだけ」と範囲を絞り、下心を指摘する言葉になっています。

その前のヘイリーの言葉も、組み立てがはっきりしています。I was so happy ~ で喜んでいた気持ちを先に伝え、because lately ~ で最近の不満を添えてから、Turns out ~ で結論を示しています。be bothered with ~ は「〜に関わるのを面倒がる」で、didn’t even want to と合わせて「関わることさえ嫌がっていた」という強い言い方です。

まとめ|下心に気づいたときの英語

land someone’s business や get a meeting は仕事を取りたい側の言葉、Turns out you only want to help when it can help you は下心に気づいた側のひと言です。help を重ねた対比と、喜びから不満へ移る組み立てを押さえると、言いにくい本音も順序立てて伝えやすくなります。

双子をめぐる家族のやりとりからは、親切の裏側を言い当てる英語の響きが見えてきます。

この回のほかのコラムでは、完璧な人と比べて気後れする英語や、前回の成功が重荷になる場面も紹介しています。

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