「take pride in」の意味と使い方|『モダンファミリー』S01E02で学ぶ英会話

「take pride in」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

自分の力を使って何かをやり遂げることに、静かな誇りを感じた経験はありませんか。

そんな気持ちを表す「take pride in」を、『モダンファミリー』シーズン1第2話の前半、天井扇の修理をめぐるジェイとグロリアのやり取りから、一緒に見ていきましょう。

目次

「take pride in」の意味とニュアンス

take pride in
意味:〜することを誇りに思う

take pride inは「〜に誇りを持つ」という意味の定番表現で、be proud ofと似た働きを持ちますが、後ろに名詞だけでなく動名詞(doing〜)を置いて「〜すること自体を誇りに思う」と表現できる点が特徴です。takeという動詞が使われているのは、誇りという感情を自分から積極的に「取りに行く」ようなニュアンスが込められているためで、単なる状態を表すbe proud ofよりも、自分の姿勢や態度としての誇りを強調したいときに向いています。

このフレーズはgreatのような強調語を間に挟んで使われることも多く、take great pride inとすると「大きな誇りを持っている」という度合いの強さがはっきり伝わります。仕事や趣味、家事、身だしなみなど、自分が力を注いでいる物事について語るときに幅広く使われる表現です。

この表現が持つ「能動性」は、日本語の「誇りに思う」という言い方だけではなかなか伝わりにくいニュアンスです。ただ結果として誇らしいという状態にあるのではなく、日々の取り組みの中で誇りを持ち続けようとする姿勢そのものを表しているため、継続的な努力や習慣について語る文脈と特に相性がよい表現だと言えます。

【ここがポイント!】

  • 「take pride in」の核は、自分の姿勢や態度として誇りを持ち続けるという能動的なニュアンス
  • 後ろに動名詞を置いて「〜すること自体」を誇りに思う気持ちを表せる
  • greatを挟むと、誇りの度合いの強さをはっきり伝えられる

『モダンファミリー』S01E02のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

マニーの部屋の天井扇の修理をめぐって、ジェイとグロリアが言い合う場面です。業者に頼んで済ませたいジェイに対して、グロリアは息子に手を動かすことを覚えさせたいと考えています。

Gloria: What about the fan in manny’s room?
(ねえ、マニーの部屋の天井扇はどうするの?)

Jay: Call a guy.
(業者を呼べばいいだろ。)

Gloria: No! You’re supposed to do it with him. It’s important that we teach him how to do things for himself. In my culture, men take great pride in doing physical labor.
(だめ。あなたが彼と一緒にやるべきなのよ。彼に自分のことは自分でやる方法を教えるのが大事なの。私の文化では、男性は体を使う仕事をすることをとても誇りに思うものなのよ。)

Jay: I know. That’s why I hire people from your culture.
(分かってるさ。だから君の文化の人を雇ってるんだよ。)

Modern Family Season1 Episode2 (The Bicycle Thief)

シーン解説と心理考察

グロリアが「あなたが彼と一緒にやるべきなのよ。彼に自分のことは自分でやる方法を教えるのが大事なの」と切り出すと、続けて「私の文化では、男性は体を使う仕事をすることをとても誇りに思うものなのよ」と自分の育った価値観を語ります。息子に何かを教えたいという母親としての思いと、自分が大切にしてきた考え方をマニーにも受け継がせたいという気持ちが、この一言に重なっています。

ジェイは「分かってるさ。だから君の文化の人を雇ってるんだよ」とすかさず切り返し、業者に頼むという自分のやり方を崩そうとしません。人を雇うことに慣れているジェイの流儀と、自分の手で物事をこなす価値を語るグロリアの姿勢が、軽妙な言い合いの中でさりげなく対比されている場面です。

グロリアの発言には、単に天井扇の修理という一つの出来事を超えて、息子にどんな価値観を持って育ってほしいかという思いが込められています。一方のジェイは、グロリアの言い分を頭では理解しつつも、自分のやり方をあっさり変えるつもりはなさそうです。それでも売り言葉に買い言葉で終わらせず、軽口として受け止めてしまうあたりに、夫婦らしい呼吸の合い方が感じられます。

こうした小さなすれ違いの積み重ねが、後に大きな衝突にならず笑い話として収まっているのも、二人の間にある信頼関係の表れです。価値観の違いをそのまま受け止めつつ、軽やかにやり取りを続けられる関係性が、この短い会話の端々からうかがえます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

自分の中にある「誇り(pride)」という荷物を「持ち上げて(take)」、それを胸の「中に(in)」しっかり抱え込むイメージを思い浮かべてみましょう。誰かに与えられるのを待つのではなく、自分から誇りをつかみ取って大切に持ち続ける感覚が、take pride inの意味につながります。

グロリアが語った「体を使う仕事を誇りに思う」という考え方も、まさに誇りを自分の内側に育てていく姿勢の表れでした。何かに真剣に取り組んだ後、そのことを静かに誇らしく感じた瞬間があれば、このフレーズを思い出してみてください。

例文で覚える「take pride in」

自分の姿勢や取り組み方を語るときに使いやすいtake pride inを、3つの例文で確認していきましょう。

She takes great pride in keeping her garden neat.
(彼女は庭をきれいに保つことをとても誇りに思っている。)
趣味や家事への思い入れを語る場面です。keeping her garden neatのように具体的な行動を添えると、何を誇りに思っているのかがはっきり伝わります。

Our team takes pride in delivering projects on time.
(私たちのチームはプロジェクトを期限どおりに納品することを誇りに思っています。)
仕事の姿勢を紹介するビジネスの場面です。delivering projects on timeのように成果を具体的に示すと、チームの信頼性が伝わりやすくなります。

A: You always dress so sharp.
B: Thanks, I take pride in my appearance.
(A:いつも身なりがきちんとしているね。)
(B:ありがとう、身だしなみには誇りを持っているんだ。)
褒められたことに答える会話の場面です。my appearanceのように対象を明確にすると、何について誇りを持っているのかが伝わりやすくなります。

あわせて覚えたい関連表現

be proud of
(〜を誇りに思う)
be proud ofは状態を表すのに対し、take pride inはより能動的に誇りを持つ姿勢を持ち続けるニュアンスがあり、動名詞を続けやすい特徴があります。

pride oneself on
(〜を自負する、〜を得意とする)
pride oneself onは主語自身が「自分は〜が得意だ」と自負するニュアンスが強く、take pride inよりもやや書き言葉的な響きを持ちます。

take satisfaction in
(〜に満足感を覚える)
take pride inが「誇り」に焦点を当てるのに対し、take satisfaction inは「満足感」に焦点があり、誇らしさよりも充実感が強調される表現です。

Note|労働を「誇り」として語る、文化による価値観の違いとtake pride in

take pride in doing physical laborという言い方からもうかがえるように、何を「誇り」とするかは、育った環境や文化によって少しずつ違いがあります。

体を動かして物事を成し遂げることに価値を置く考え方もあれば、専門家に任せて自分は別のことに時間を使う方が合理的だと考える文化もあります。どちらが正しいというより、それぞれの環境で培われてきた価値観の違いだと捉えるのが自然です。英語で誰かの労働観や生き方を語るとき、take pride inという表現を使うと、その人がどんなことに価値を置いているのかを端的に伝えることができます。

グロリアが語った「体を使う仕事を誇りに思う」という考え方も、彼女が育った環境の中で自然に身についた価値観のひとつでした。誰かと自分の考え方の違いに戸惑ったとき、それぞれが大切にしている「誇り」の在り方に目を向けてみると、見え方が少し変わってくるかもしれません。

まとめ|自分の手でつかみ取る誇り

take pride inは、自分の姿勢や取り組み方について、誇りを持ち続けていることを表す表現です。

仕事や趣味、家事など、自分が力を注いでいる物事について語るときに使うと、その取り組みへの思い入れが自然に伝わります。

天井扇の修理をめぐるジェイとグロリアのやり取りには、人に任せる流儀と、自分の手で物事をこなすことに価値を置く流儀という、二つの異なる「誇り」の形が表れていました。自分が大切にしていることを誰かに伝えたいとき、このフレーズを思い出してみてください。

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