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「明日から本気を出そう」と決めた直後に、自分でもうまくいく気がしなくて、思わず苦笑いした経験はありませんか。
そんな自分へのツッコミにぴったりの「who am I kidding」を、『モダンファミリー』シーズン5第10話の後半、こっそり抜け出そうと言ったヘイリーが直後に自分の案を打ち消す、アレックスとの場面から、一緒に見ていきましょう。
「who am I kidding」の意味とニュアンス
who am I kidding
意味:何を言ってるんだ私は、(自分をごまかしても)無理だ、誰をだまそうとしているの
who am I kiddingは、自分が口にしたことや考えたことが現実的でないと気づいて、自分にツッコミを入れる言い方です。whoは「誰を」、am I kiddingは「私はだまそうとしている(からかっている)」で、文字どおりには「私は誰をだましているのか」という問いになります。
本気で答えを求める質問ではなく、「(本当は無理なのに)何を言っているんだろう」という自嘲を込めた反語です。答えは決まっていて、「自分自身をだましているだけだ」ということを、問いの形で示しています。
使う位置は、前の文を言い切ったあとに置く形が基本です。I’ll start my diet tomorrow. Who am I kidding?のように、言い切った内容を自分で打ち消す一言として後ろに添えます。
主語がIかyouかで、向きが変わります。Who am I kidding?は自分へのツッコミで、Who are you kidding?は相手に向けた「ごまかせないよ」という指摘になります。kidは「からかう、冗談を言う」から「だます」へと意味が広がる語で、日常会話の軽いトーンにも合います。
【ここがポイント!】
- 「who am I kidding」の核は、自分の思い込みに自分でツッコミを入れること
- 答えを求める質問ではなく、自嘲を込めた反語の一言
- 主語を I にすれば自分へ、you にすれば相手へ向く
『モダンファミリー』S05E10のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
ヘイリーが「普段の服に着替えて、こっそり抜け出さなきゃ」と言った直後に、自分の言葉を打ち消すところから始まります。続くアレックスの発言と、ヘイリーの焦った一言まで、会話の流れごとに注目です。
Haley: We need to change into our regular clothes and sneak out. Who am I kidding? My eyes are unforgettable.
(普段の服に着替えて、こっそり抜け出さなきゃ。……って、何言ってんの、私。私の目、一度見たら忘れられないでしょ。)Alex: I couldn’t even hold on to a fake husband. I always thought you were the tough one to live with, but maybe I am.
(私、偽物の夫すら繋ぎとめられなかったのよ。一緒に暮らすのが大変なのはあんたのほうだって思ってたけど、私のほうかもね。)Haley: Okay, they’ve breached the jelly bean moat. This is a problem.
(まずい、ジェリービーンズの堀を突破されちゃった。これはやばいよ。)— It’s a big problem.
(かなりまずいよ。)Modern Family Season5 Episode10 (The Old Man & the Tree)
シーン解説と心理考察
「普段の服に着替えて、こっそり抜け出さなきゃ」と言い切ったところで、ヘイリーは急に「何言ってんの、私」と方向を変えます。ここでのwho am I kiddingは、自分に向けたツッコミです。抜け出せると考えた自分を、自分で笑い飛ばしています。
打ち消す理由も、「私の目、一度見たら忘れられないでしょ」と、自分の特徴を引き合いに出す形です。自分で立てた案を、自分で「無理だ」と否定するまでが一続きになっていて、テンポの速さが会話の勢いを作っています。
アレックスの発言で、話題はヘイリーの案から自分自身へ移ります。「偽物の夫すら繋ぎとめられなかった」と語り、「一緒に暮らすのが大変なのはあんたのほうだと思っていたけど、私のほうかもね」と続けます。ヘイリーの自嘲とは別の角度から、自分を見つめ直す言葉が重なる形です。
ヘイリーは「ジェリービーンズの堀を突破されちゃった」と焦り、「これはやばいよ」と言います。最後に「かなりまずいよ」という声が重なり、慌てた空気が場面をつないでいます。
自嘲の一言が、この短いやり取りの入り口になっています。
また、ヘイリーの最初の発言は、「やるべきこと」を述べた文と、「無理だ」という打ち消しの文が、ほとんど間を置かずに並んでいます。考えついたことをすぐに自分で検証し、その場で結論を出す流れが表れている場面です。
『モダンファミリー』流・覚え方のコツ
鏡の前で「大丈夫、うまくいく」と言ってみて、その直後に鏡の中の自分に苦笑いをする場面を思い浮かべてみましょう。「私は誰を冗談でだましているの? 自分自身だ」という流れが、who am I kidding?のイメージです。
ヘイリーの場面では、鏡の中の自分に向かって、「抜け出せる」と言った直後に「私の目は忘れられない」と打ち消す流れにあたります。前の一文と、後ろの打ち消しが、セットになっているのが覚えるコツです。
kidは「からかう、だます」の意味なので、主語がIなら自分向け、youなら相手向けと覚えておくと、向きを間違えません。
使う場面を思い浮かべるときは、「言い切った直後に、自分で首をかしげる」という動きをセットにするのがコツです。言い切る文と打ち消す一言を、ひと続きで口に出す練習をしておくと、会話の中でも自然に出てきます。
例文で覚える「who am I kidding」
自分の見込みの甘さに気づく場面で使えるwho am I kiddingを、3つの例文で確認していきましょう。
I’ll start my diet tomorrow. Who am I kidding? I never do.
(明日からダイエットする。……って、何言ってんの私。いつもやらないのに。)
自分の意志の弱さを自嘲する日常の場面です。言い切った文のあとにWho am I kidding?を置く、基本の形になっています。
I told myself I could finish this today. Who am I kidding?
(今日中に終わらせられるって自分に言い聞かせてた。誰をだましてるんだか。)
仕事の遅れを自分で認めるビジネスの場面です。文末に置くと、あとに続く説明を省いて余韻を残せます。
A: You could win the race.
B: Who am I kidding? I can barely run a mile.
(A:きみならレースに勝てるよ。)
(B:いやいや、無理だって。1マイル走るのもやっとなのに。)
友人の励ましに、自嘲で返す会話です。相手の言葉を受けて、自分で打ち消す形にもなります。
あわせて覚えたい関連表現
Who are you kidding?
(誰をだまそうとしているの、ごまかせないよ)
Who am I kidding?は自分へのツッコミで、Who are you kidding?は相手に向けた指摘です。主語の違いで向きが変わります。
Who am I fooling?
(誰をだましているんだろう私は)
foolは「だます」を直接示し、kidは「からかう、冗談を言う」から「だます」へ広がる語です。日常会話では、どちらも近い意味で使えます。
Let’s face it.
(現実を見よう、はっきり言って)
Let’s face itは現実を認めるよう促す言い方で、Who am I kidding?は自分の思い込みを自嘲する言い方です。
Note|who am I kiddingとwho are you kidding、向きの違い
who am I kiddingの形は、短い疑問文の中で、主語を入れ替えるだけで向きが変わります。この向きの違いを整理しておくと、場面ごとの使い分けがはっきりします。
ヘイリーの場面で考えてみます。「こっそり抜け出さなきゃ」の直後に、自分に向けてWho am I kidding?と言うと、自分の案を自分で打ち消すツッコミになります。同じ場面で、隣にいる相手が「私たちならこっそり抜け出せるよ」と言ったとします。そこでヘイリーがWho are you kidding?と返せば、「無理に決まってるでしょ」と相手の見込みを指摘する言い方に変わります。
さらに、Who am I fooling?も近い言い方です。foolは「だます」を直接表し、kidは「からかう」から「だます」へ広がった語です。日常会話では、どちらも近い意味で使えます。
ヘイリーが選んだのは、自分向けのWho am I kidding?でした。相手を指摘するのではなく、自分の案をその場で引っ込める形が、直後の「私の目、一度見たら忘れられない」という理由づけに自然につながっています。
主語をIにするかyouにするかで、言葉の向きが決まります。自分をごまかしていたと気づいたときはI、相手の見込みの甘さを指摘したいときはyou、という選び方です。
まとめ|自分の案を、自分で笑い飛ばす一言
who am I kiddingは、口にしたことが現実的でないと気づいたとき、自分にツッコミを入れる表現です。
前の文を言い切ったあとに添えるだけで、自嘲の一言として使えます。答えを求めない反語なので、聞き手も軽く笑って受け止められる、やわらかなツッコミになります。ダイエットの決意でも、仕事の見通しでも、気持ちを切り替えたい場面で会話に加えられます。
こっそり抜け出そうと言った直後に、自分の目は忘れられないからと打ち消したヘイリーの様子は、自分で立てた案を自分で引っ込める場面でした。


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