一度引き受けた頼みごとを取りやめると伝えるときの英語|『ビッグバン★セオリー』S12E15で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 一度引き受けた頼みごとを取りやめると伝えるときの英語|『ビッグバン★セオリー』S12E15で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン12 第15話から、一度引き受けた頼みごとを取りやめると伝えるときの英語を取り上げます。レナードは知人夫婦からの大きな頼みを引き受けますが、後の場面で考え直します。

引き受けるとき、身近な人に決めたことを話すとき、頼んできた相手に伝えるときで、使われる言い方が変わっていきます。3つの段階に分けて見ていきます。

目次

引き受けたときの「happy to help」と、身近な人への報告

話の始まりは、知人夫婦のザックとマリッサが、頼みを引き受けてくれたレナードとペニーに改めてお礼を言う場面です。

Zack: Thank you, guys, again for agreeing to do this.
(2人とも、引き受けてくれて本当にありがとう。)

Marissa: Yeah, it means so much to us.
(ええ、私たちにはすごく大きなことなの。)

Leonard: Ah, we’re happy we can help.
(いや、力になれて嬉しいよ。)

TBBT Season12 Episode15

agree to do ~ は「〜することを引き受ける・承諾する」、It means so much to us. は「私たちにとってとても大きな意味がある」と、相手への感謝を伝える一文です。レナードの We’re happy we can help. は、頼まれた側が快く応じる返事として、そのまま使いやすい形です。

後の場面で、レナードはペニーに、この頼みを取りやめると決めたことを伝えます。

Leonard: Um Hey, I decided to not go through with this Zack and Marissa thing.
(それと、ザックとマリッサの件、やめることにしたよ。)

Penny: But you were so excited about it.
(でも、すごく張り切ってたじゃない。)

Leonard: I know. But, um I think I was just fooling myself. I-I would be heartbroken if I had a kid out there and I wasn’t his dad.
(分かってる。でも、自分をごまかしてただけなんだと思う。どこかに僕の子がいるのに、僕がその子の父親じゃないなんて、きっとつらすぎるよ。)

Penny: I know you would.
(そうだよね。)

TBBT Season12 Episode15

go through with ~ は「(予定していたこと・約束したことを)最後までやり通す」という意味で、decide not to go through with ~ なら「やり通さないことにする=取りやめる」となります。レナードの発言は decided to not go through with と not の位置が to の後ろに来ていますが、会話ではこの語順も耳にします。

ペニーの But you were so excited about it. は、取りやめを聞いた側の自然な反応です。それに対してレナードは、I would be ~ if ~(もし〜なら、〜だろう)の形で理由を添えています。決めたことを先に言い、相手の反応を受けてから理由を話す順番になっているのが分かります。理由を自分の気持ちとして話しているため、相手を責める響きにならない点も参考になります。

頼んできた相手に伝える「I can’t do this」

別の場面で、レナードはザックとの電話で、取りやめることを本人に伝えます。

Leonard: Hey, Zack. Um, look, I-I know this is gonna be disappointing, but, um, I-I can’t do this.
(やあ、ザック。あのさ、がっかりさせるのは分かってるんだけど、その、やっぱりできないんだ。)

TBBT Season12 Episode15

I know this is gonna be disappointing, but ~ は、相手が受けるであろう落胆を先に認めてから本題に入る前置きです。いきなり断るのではなく、相手の気持ちに触れてから I can’t do this. と結論を言う形になっています。this は引き受けていた頼みを指していて、内容を言い直さなくても通じる短い言い切りです。

look は「あのね」と話を切り出す合図です。この発言には um や I-I のような言いよどみがいくつも入っていて、すんなり言える内容ではないことが台詞からも読み取れます。日常でも、引き受けた用事を断り直すときに使える言い方を整理すると、次のようになります。

段階 表現 働き
引き受ける agree to do / happy to help 頼みに応じる
決めたことを話す decide not to go through with 取りやめを告げる
相手に伝える I know this is gonna be disappointing, but 落胆を先に認める
結論 I can’t do this. 取りやめを言い切る

なお、取りやめることを表す一般的な句動詞には back out (of ~) もあります。劇中には出てきませんが、「約束から手を引く」という意味で、日常会話でも使われる句動詞です。

まとめ|取りやめは前置きと理由で伝わり方が変わる

今回は、引き受けるときの agree to do と happy to help、取りやめを告げる decide not to go through with、落胆を先に認める前置きを見てきました。言いにくい話ほど、前置きと理由の添え方で伝わり方が変わると言えます。

これからも『ビッグバン★セオリー』の会話から、使える英語を拾っていきましょう。

この回のほかのテーマは、ほかのコラムやフレーズ記事でも扱っています。

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