海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン12 第23話から、取材や質問攻めに対応するときの英語を取り上げます。ノーベル賞受賞の知らせを受けて、エイミーやシーバート学長、ハワードがそれぞれ記者への対応に関わる場面が起点です。
質問が重なったときの仕切り方、報道対応の前に認識をそろえる言い方、訪ねてきた人への応対と取り次ぎ。立場ごとに使える英語を順に見ていきます。
質問が重なったときに場を仕切る
受賞を受けて記者たちが集まり、口々に質問を投げかける場面です。エイミーはまず、こう呼びかけます。
Amy: Okay, w-we’re happy to answer your questions, Just, um, one at a time, please?
(ええと、喜んで質問にお答えします。ただ、その、おひとりずつお願いできますか?)TBBT Season12 Episode23
We’re happy to answer your questions は「喜んでお答えします」と、受け入れる姿勢を先に示す前置きです。そのうえで one at a time, please と順番を求めると、相手を拒まずに場を整理できます。会見や説明会のほか、窓口で何人かに同時に話しかけられたときにも使える形です。
続いて記者の一人が「クーパー博士は戻ってくるのか」と尋ねると、エイミーは No. Next question. と短く返します。Next question. は「次の質問をどうぞ」で、その話題をそれ以上広げないときの決まった返しです。説明を足さないぶん、きっぱりした響きになります。
一方、別の場面では、シーバート学長がレナード、ラージ、ハワードの3人に声をかけます。
Siebert: Hey, fellas. Can you do me a favor?
(やあ、諸君。ひとつ頼みを聞いてくれないか?)Raj: Do we have a choice?
(選択の余地はあるんですか?)TBBT Season12 Episode23
Can you do me a favor? は頼みごとを切り出す一般的な形です。目上の人からの頼みに Do we have a choice?(断る選択肢はあるんですか?)と返すのは、冗談まじりの軽い抵抗として読み取れます。学長は笑って「ない」と答え、こう続けます。
Siebert: Sheldon and Amy are now officially superstars, and the press will be reaching out to their family and friends for comment.
(シェルドンとエイミーは今や正式にスーパースターだ。報道機関は2人の家族や友人にコメントを求めてくるだろう。)TBBT Season12 Episode23
reach out to ~ for comment は「〜にコメントを求める」で、報道の文脈でよく見かける組み合わせです。学長はさらに so that we’re all on the same page(全員の認識をそろえておくために)と前置きし、2人を形容する言葉は quirky(風変わり)でいく、と3人に伝えます。取材を受ける前に言葉をそろえておく、という準備の場面です。
訪ねてきた人への応対と取り次ぎ
別の場面では、シェルドンを訪ねてきた記者にハワードが応対します。まず Can I help you?(何かご用ですか?)と声をかけ、話を聞いたあとでこう伝えます。
Howard: Hang on a second. Sheldon? Sorry, he’s not here.
(ちょっと待ってて。シェルドン?悪いね、彼はいないよ。)TBBT Season12 Episode23
Hang on a second. は「少し待って」と相手を待たせる言い方で、Sorry, he’s not here. は不在を伝える取り次ぎの定型です。電話の応対でも同じ形がそのまま使えます。待たせる時間をもう少し丁寧に伝えるなら、Could you wait a moment? のような依頼の形に言い換えることもできます。相手との距離に合わせて選べる点が便利です。
締め切りがあると困る記者に、ハワードは自分を売り込みます。
Howard: I don’t know if it helps you at all, but I’m his best friend in the whole world.
(役に立つかわからないけど、俺はあいつの世界一の親友なんだ。)TBBT Season12 Episode23
I don’t know if it helps you at all, but ~ は「役に立つかわからないけど」と前置きして何かを申し出る形で、押しつけがましさを和らげる働きがあります。このあとハワードは「宇宙飛行士でもある」と付け加え、コーヒーをおごってくれたら両方の話をすると持ちかけます。「世界一の親友」はハワードの自己申告で、軽口として描かれているのが面白いところです。
後の場面では、ハワードがバーナデットに「記者に、エイミーの親友を紹介してくれと頼まれた」と話しています。原文は put him in touch with ~(〜と連絡が取れるようにする、紹介する)で、取材相手を仲介する場面にもなじむ表現です。
まとめ|立場ごとに対応の言葉を選ぶ
one at a time, please と Next question で場を仕切り、on the same page で事前に認識をそろえ、Can I help you? や he’s not here で訪問者に応対する流れを見てきました。立場ごとの形を押さえておくと、注目が集まる場面でも落ち着いて対応しやすくなります。
慌ただしくなる人々の会話を観ながら、応対の英語を拾ってみるのも一つの楽しみ方です。
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