「It’s not a big deal」と「It’s not okay」はどう違う?昔の写真の話を軽く流す友達に言い返す英語|『フレンズ』S06E14で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「It's not a big deal」と「It's not okay」はどう違う?昔の写真の話を軽く流す友達に言い返す英語|『フレンズ』S06E14で学ぶ英会話

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『フレンズ』シーズン6第14話では、泣かないチャンドラーをなんとか泣かせようと、モニカが子どものころの写真を持ち出します。写真をめぐる話を聞いても、チャンドラーは「大したことない」と流し、ジョーイがそれに言い返します。

写真を見ながら説明する言い方と、「大したことない」「よくない」という似た形の二つの言い方を、場面の順に一つずつ見ていきます。

目次

「That’s me with ~」昔の写真を見せながら説明する英語

モニカとチャンドラーの部屋で、仲間4人がそろっている場面です。泣けないと言うチャンドラーを前に、モニカがひらめきます。

Monica: Oh… I’ve got it. I have got it.
(あっ……わかった。いいこと思いついた。)
Friends Season6 Episode14(The One Where Chandler Can’t Cry)

I’ve got it. は「わかった」「思いついた」という意味で、解決策が浮かんだ瞬間に使われます。モニカは I have got it. と短縮しない形で言い直し、思いつきに自信があることを強めています。こうしてモニカが持ってきたのは、チャンドラーの子どものころの写真でした。チャンドラーがアルバムをめくると、フィービーが一枚の写真について尋ねます。

Phoebe: All right, what’s going on there?
(ねえ、これはどういう場面?)
Chandler: Ah, that’s Parents Day, first grade. That’s me with the janitor, Martin.
(ああ、それは小学1年の保護者の日だよ。用務員のマーティンと一緒にいるのが俺。)
Monica: Where are your parents?
(ご両親はどこ?)
Chandler: Oh, they didn’t want to come.
(ああ、来たがらなかったんだ。)
Friends Season6 Episode14(The One Where Chandler Can’t Cry)

What’s going on there? は「そこでは何が起きているの?」が直訳で、写真や映像を指して「これはどういう場面?」と尋ねるときに自然な聞き方です。文頭の All right, は「さて」「よし」と話題を切り替える合図で、アルバムをめくる流れの中で、気になった一枚に話を向けています。there は写真の中の場所を指していて、目の前の物を指す here とは使い分けられます。

チャンドラーの答えには、写真を説明するときの型がそろっています。まず That’s ~, first grade. で「これは小学1年の〜」といつの何の写真かを示し、次に That’s me with ~. で「〜と一緒にいるのが自分」と、写っている人を紹介します。first grade は小学1年生のことです。Parents Day は名前から保護者が学校に来る日と読めますが、劇中では中身の説明はありません。写真に写っているのは、チャンドラーと、用務員のマーティンです。

モニカの Where are your parents? に、チャンドラーは They didn’t want to come. と答えます。didn’t want to は「〜したがらなかった」で、事情を一文で短く伝えています。フィービーとモニカはそれを聞いてチャンドラーを気の毒がりますが、チャンドラー本人は泣かないままです。

「It’s not a big deal」と「It’s not okay」の違い

写真の話を聞いたフィービーが確かめると、チャンドラーとジョーイの言葉がぶつかります。

Phoebe: So, that story doesn’t make you cry?
(じゃあ、その話でも泣けないの?)
Chandler: No! Look, I don’t cry. It’s not a big deal, okay?
(泣かないって!いいか、俺は泣かないんだ。大したことじゃないだろ?)
Joey: No, it’s not okay!
(いや、よくない!)
Joey: It’s not okay at all.
(全然よくない。)
Joey: You’re dead inside!
(お前、心が死んでるんだよ!)
Friends Season6 Episode14(The One Where Chandler Can’t Cry)

It’s not a big deal. は「大したことではない」と、自分の状況を軽く扱うときに使われます。チャンドラーは文末に okay? を付け、「だからもういいだろ?」と話を終わらせようとしています。その前の Look, は「いいか」「聞いて」と相手の注意を引く前置きで、言い分を強く押し出したいときに文頭に置かれます。I don’t cry. と現在形で言っているのも、その場の一回のことではなく、自分はそういう人間だという習慣や性質を表すためです。

ジョーイはその okay をそのまま拾い、It’s not okay! と返します。こちらは「それはよくない」「問題だ」という意味で、相手が流そうとしたことを問題として扱い直しています。さらに at all を足した It’s not okay at all. で「全然よくない」と否定を強めています。

言い方 意味 作中で言った人
It’s not a big deal. 大したことではない チャンドラー
It’s not okay. よくない、問題だ ジョーイ
not ~ at all まったく〜ない ジョーイ

二つは形が似ていますが、向きが逆です。big deal は「重大なこと」で、それを否定すると話を小さくする方向に働きます。一方の okay は「問題ない」で、否定すると話を大きくする方向に働きます。相手の言葉の一部を拾って言い返すと、言い分の食い違いがはっきり伝わります。

ジョーイの最後の You’re dead inside! は「心が死んでいる」と大げさに言うからかいで、本気の評価として受け取る言葉ではありません。この言い方は、のちの場面でチャンドラー自身が「all dead inside と思われたくない」と口にする形で、また登場します。

まとめ|昔の写真の話に言い返す英語

I’ve got it で思いつきを伝え、What’s going on there? と That’s me with ~ で写真をめぐってやりとりし、It’s not a big deal と It’s not okay の向きの違いを見てきました。相手の言葉を拾って返すと、短い一言でも立場の違いを示せます。

写真を囲んだ4人のやりとりに耳を傾けながら観ると、この回の英語がより身近に感じられます。

この回の別の場面の英語は、同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事で読むことができます。

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