「bring forth」の意味と使い方|『モダンファミリー』S03E15で学ぶ英会話

「bring forth」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

自分たちの行動が思いがけない結果を生んでしまったとき、その結果をあえて大げさな言葉で振り返りたくなることはありませんか。

そんな場面にぴったりの「bring forth」を、『モダンファミリー』シーズン3第15話の終盤、合成画像に慌てるキャメロンに、ミッチェルが皮肉交じりに返す一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「bring forth」の意味とニュアンス

bring forth
意味:生み出す、もたらす

bring forthは、何かを世に送り出す・生み出すことを表す、やや硬い響きを持つ表現です。「持ってくる(bring)」と「前へ(forth)」という文字どおりの意味が組み合わさり、奥にあったものを表舞台へ引き出してくるイメージが、そのまま「(結果や産物を)世に出す」という比喩的な意味につながっています。

日常語のproduceが中立的で幅広い場面に使えるのに対し、bring forthは演劇的で大げさな響きを持ち、皮肉や誇張を込めて使われることもあります。似たような結果を語る表現でも、選ぶ言葉によって伝わる重みがまったく違ってくる点が特徴です。

研究や努力の成果を大げさに語るとき、方針の変化がもたらした結果を表現するとき、皮肉を込めて「とんでもないものを生み出した」と振り返るときなどに使われます。目的語には具体的な産物だけでなく、changesやevidenceのような抽象的な結果を置くこともでき、幅広い場面に応用できる表現です。

【ここがポイント!】

  • 「前へ持ってくる」という文字どおりの意味が、「生み出す」に転じている
  • produceより硬く、演劇的で大げさな響きを持つ
  • 皮肉や誇張を込めて使われることもある表現

『モダンファミリー』S03E15のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

二人の写真から赤ちゃんの顔を予想するウェブサイトの合成画像を前に、キャメロンが慌てる場面です。画面に映るものをめぐって二人がやり取りする中、ミッチェルが皮肉交じりの一言でその場を締めくくる流れに注目です。テンポよく続くやり取りの最後に、bring forthという少し硬い言葉が飛び出すギャップも見どころです。

Cameron: Ohh. Turn it off.
(うわあ。消して。)

Mitchell: Oh, it’s not turning off.
(あ、消えないんだけど。)

Cameron: Well, throw something over it! That–oh, God!
(じゃあ何かかぶせてよ!それ……うわ、なんてこと!)

Mitchell: Yeah, well, we played God, and look what we brought forth.
(まあね、僕らは神様気取りで、その結果生み出したものがこれだよ。)

Modern Family Season3 Episode15 (Aunt Mommy)

シーン解説と心理考察

キャメロンが「うわあ。消して」と慌てると、ミッチェルは「あ、消えないんだけど」と答えます。二人で試した合成画像が予想以上の反応を引き起こしている様子が、短いやり取りのテンポの速さから伝わってきます。

キャメロンがさらに「じゃあ何かかぶせてよ!それ……うわ、なんてこと!」と動揺を深めると、ミッチェルは「まあね、僕らは神様気取りで、その結果生み出したものがこれだよ」と皮肉交じりに締めくくります。深刻になりすぎず、自分たちの行動を大げさな比喩でおどけて振り返るミッチェルの言葉には、この二人らしいユーモアのセンスが表れています。

キャメロンの慌てぶりと、最後に皮肉で締めるミッチェルの一言という組み合わせが、このやり取りにテンポの良さを与えています。慌てながらも最後は冗談で締めくくる、二人らしい掛け合いです。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

舞台の奥に隠れていたものを、両手で前へぐいっと引き出してくる仕草を思い浮かべてみましょう。隠れていたものが表舞台に姿を現す瞬間の大げささが、bring forthという言葉の響きの芯にあります。

ミッチェルが「その結果生み出したものがこれだよ」と口にした場面も、思いがけない結果を大げさな身振りで舞台に引き出すような響きを持っていました。日常語のproduceよりも一段芝居がかった言葉だと捉えておくと、使い方のイメージがつかみやすくなります。予想外の結果ほど、この大げさな響きがしっくりくる場面が多くなります。

例文で覚える「bring forth」

やや硬い響きで結果を語る場面で活躍するbring forthを、3つの例文で確認していきましょう。

The new policy is expected to bring forth significant changes in how the company operates.
(この新方針は、会社の運営方法に大きな変化をもたらすと見られている。)
新方針の影響を説明するビジネスシーンです。significant changesという硬めの語彙が、bring forthの持つ大げさな響きとよく合います。

Their reckless plan brought forth nothing but trouble.
(彼らの無謀な計画は、トラブルしか生み出さなかった。)
失敗した計画を皮肉交じりに振り返る日常会話です。nothing butという言い回しが、皮肉の効いた響きを強めています。

A: What did all that hard work bring forth in the end?
B: A product we’re finally proud of.
(A:あれだけの苦労が結局何を生み出したの?)
(B:ようやく誇れる製品だよ。)
努力の成果を振り返る会話です。in the endという結びの言葉が、長い過程の末にたどり着いた結果を印象づけています。

あわせて覚えたい関連表現

produce
(生み出す、生産する)
produceはbring forthより中立的で一般的な語彙です。日常的な生産・生成全般に使え、演劇的な大げささは持ちません。

give rise to
(〜を引き起こす、生じさせる)
give rise toは原因と結果の関係を示す構文で使われることが多く、bring forthのような具体的な産物を生み出す誇張的なニュアンスは薄めです。

bring about
(変化などをもたらす)
bring aboutは抽象的な変化や結果を指すことが多い表現です。bring forthは具体的な産物や成果を世に出すイメージがより強く出ます。

Note|「前へ持ってくる」が「生み出す」に変わる響き、bring forthの硬さ

同じ「生み出す」を表す英語でも、言葉を組み立てているパーツによって、伝わる響きには違いが出ます。

produceは単体の動詞で、特別な内部構造を意識させない、中立的な言葉です。日常のあらゆる生産・生成に使え、重みを帯びない言葉です。一方bring forthは、bring(持ってくる)とforth(前へ)という、二つの基本的な単語の組み合わせでできています。基本的な単語同士の組み合わせであるにもかかわらず、実際の使われ方は硬く、演劇的です。奥に隠れていたものを表舞台へ引き出すという文字どおりの意味が、結果や産物を大げさに世へ送り出すという比喩的な意味に重なっているためです。この硬さがあるからこそ、皮肉を込めて何かを振り返るときにも使いやすくなっています。深刻な話題を大げさな言葉でくるむことで、笑いに変える効果を持つ表現でもあります。

give rise toやbring aboutといった近い意味の表現と比べても、bring forthは「何かがぐいっと前に押し出されてくる」という動きのイメージがいちばん強く残る言い方です。抽象的な変化を語るよりも、具体的な産物や姿を伴う結果を語るときに、この動きのイメージがより生きてきます。

ミッチェルが合成画像を振り返って口にした一言も、日常語のproduceでは出せない、芝居がかった皮肉の響きを持っていました。基本的な単語の組み合わせが、これほど独特な質感を生み出す例だと言えます。

言葉を構成するパーツの意味を意識するだけで、同じ内容でも伝わる印象は変わってきます。

まとめ|大げさな言葉で、笑いに変える

bring forthは、何かを世に送り出す・生み出すことを表す、やや硬く演劇的な響きを持つ表現です。日常語のproduceとは違い、皮肉や誇張を込めて使われることもあります。

研究の成果からちょっとした失敗談まで、結果を大げさな言葉で振り返りたい場面で使える一言です。produceのような中立的な言葉では出せない、独特の温度感を添えてくれます。

ミッチェルが合成画像をめぐる出来事を「神様気取りで、その結果生み出したものがこれだよ」と締めくくった場面には、深刻になりすぎず笑いに変えてしまう、この二人らしいユーモアが表れていました。

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