「Can you blame me?」に見る、見透かされた本音を開き直って認める反語|『ホワイトカラー』S03E04で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「Can you blame me?」に見る、見透かされた本音を開き直って認める反語|『ホワイトカラー』S03E04で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン3第4話から、ピーターとエリザベスの夫婦の会話を取り上げます。本音を見透かされたエリザベスが「Can you blame me?」と開き直り、ピーターが条件付きで受け止める軽口から、冗談を切り上げて本題に入る流れまでが、短い往復に収まっています。

答えの決まった問いかけと、それに対する返し方を中心に、会話の順に見ていきます。

目次

「Can you blame me?」:見透かされた本音を認めて開き直る

話題は、FBIのセーフハウスに入ったモジーのことです。エリザベスがモジーのためにマフィンを用意していたと分かり、ピーターが「そんなに彼に同情しているのか」とエリザベスに聞き返したあとの場面です。

Peter: You’re amused by all this. You just want to go there on your own, don’t you?
(面白がってるだろ。自分で行ってみたいだけなんじゃないのか?)
Elizabeth: Yeah. Can you blame me?
(そうよ。責められる?)
Peter: No. But you’ll need permission from the head agent if you want to see him.
(いや。でも、会いたいなら主任捜査官の許可が要るぞ。)
Elizabeth: Oh, really?
(あら、そうなの?)
Peter: Mm-hmm.
(ああ。)

White Collar Season3 Episode4 (The Dentist of Detroit)

ピーターの You’re amused by all this. は、相手の内心を言い当てる一言で、be amused は「面白がる、おかしがる」を表します。続く You just want to ~, don’t you? は、文末に don’t you? を付けた付加疑問です。just(ただ〜だけ)と組み合わさることで、同情という表向きの理由の奥にある「本当は行ってみたいだけだろう」という本音を指摘する働きをしています。

エリザベスは Yeah. とあっさり認め、Can you blame me? と返します。直訳は「私を責められる?」ですが、答えは「責められない」と決まっている反語で、「そう思うのも無理はないでしょ」という開き直りになります。主語を変えた Can you blame him? や、Who can blame you? も、同じく「無理もない」を表す問いとして使われます。

ピーターの No. But ~ は、反語の問いに文字どおり「責めない」と答えて開き直りを受け止めつつ、But で条件を付ける返しです。head agent はこの件を仕切る主任捜査官のことで、このあとピーター自身が許可を出すことから、自分を指していると読めます。妻にわざわざ肩書きで条件を示すところに、夫婦の軽口らしい遊びが表れています。

「on a serious note」で冗談から本題へ

お願いと許可の短いやり取りで冗談に区切りがつくと、エリザベスは話題を切り替えます。

Elizabeth: All right, now, on a serious note, this case that you’re doing with Neal — is it dangerous?
(さて、真面目な話。ニールと手がけてるその事件、危なくないの?)
Peter: No, it’s more fun than dangerous.
(いや、危ないっていうより楽しいくらいだ。)

White Collar Season3 Episode4 (The Dentist of Detroit)

on a serious note は「真面目な話をすると」という前置きで、冗談が続いた流れを一度区切ってから本題に入るときに使われます。All right, now, と区切りの言葉を重ねていることからも、会話の空気を変えようとしているのが読み取れます。

ピーターの more fun than dangerous は、比較の more A than B を、同じ一つのものが持つ二つの性質の比べ方に使った形です。この用法では「BというよりA」という意味になり、短い語でも -er の形にはせず more を使います。危険を完全には否定せず、楽しさのほうが勝るとずらして答えているのがポイントです。No で問いに答えてから比較で中身を言い直す流れは、相手の心配をいったん打ち消したいときの答え方としても参考になります。

短いやり取りを挟んで、エリザベスは次のように返します。

Elizabeth: If the mob’s involved, how could it not be dangerous?
(マフィアが絡んでるなら、危なくないわけがないでしょ?)

White Collar Season3 Episode4 (The Dentist of Detroit)

mob は組織犯罪の集団を指す語で、involved は「関わっている、絡んでいる」を表します。how could it not be ~? は「どうして〜でないことがあり得るのか」という反語で、「〜に決まっている」を強く伝えます。前半の Can you blame me? と同じく答えの決まった問いの形を取るので、断定するよりも相手に考えさせる響きが生まれます。軽口には軽口で応じ、心配ごとは反語で押し返す使い分けが印象的です。

まとめ|答えの決まった問いで、開き直りも心配も伝える

Can you blame me? の開き直り、No. But ~ の受け止め、on a serious note の切り替え、how could it not be ~? の押し返しを見てきました。反語は軽口にも本気の心配にも使えることが分かります。

夫婦の何気ない往復にも、『ホワイトカラー』らしい言葉の駆け引きが続いていきます。

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