海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回のテーマは、『CHUCK』シーズン5 第12話に出てくる、遠くの職場から届いた仕事の誘いを夫婦で話し合う英語です。チャックの姉エリーと夫のデヴォン(オーサム)は、二人そろってシカゴの医療機関から誘いを受けていたことを知ります。
誘いの中身を伝え合う言い方から、冗談めかした受け身、想像をふくらませる could、本気かどうかを確かめる問いまで、順に見ていきます。
誘いの中身を伝え合う言い方
エリーがデヴォンに、こう切り出します。
Ellie: Babe, I just got a letter from…
(ねえ、今手紙が届いたの。差出人が……)Devon: Carlos Shuman Medical Center?
(カルロス・シューマン・メディカル・センター?)Ellie: In Chicago offering me a research position.
(シカゴの。私に研究職を用意してくれるって。)CHUCK Season5 Episode12 (Chuck Versus Sarah)
I just got a letter from… は、差出人の名前を言う前で言葉を止めた切り出し方です。デヴォンがその続きを先回りして口にしたことで、二人に同じところから知らせが来ていたことがわかります。
エリーの返事は主語と動詞を省き、In Chicago と場所から入って、offering me a research position と中身を添えています。offer someone a position は「〜にポストを提示する」という意味で、求人や引き抜きの話でよく使われます。
デヴォンも自分への誘いを伝えます。
Devon: They want me to head up the cardiac division. They must know we’re a couple. Babe, I think we’re being wooed by Midwesterners.
(僕には心臓部門の責任者を任せたいってさ。僕らがカップルだって知ってるんだな。ねえ、僕たち、中西部の人たちに口説かれてるみたいだよ。)CHUCK Season5 Episode12 (Chuck Versus Sarah)
head up は「(部署や計画を)率いる、取り仕切る」という句動詞です。They want me to 〜 は、誘いの中身を「先方は自分に〜してほしい」という形で伝える組み立てで、条件や役職を説明するときに使いやすい表現です。
must は、二人とも誘われたことから「きっと知っているのだろう」と推し量る推量の助動詞です。be wooed by 〜 の woo はもともと求愛を表す動詞で、ビジネスでは人材や顧客を熱心に口説き落とすという意味でも使われます。受け身にすると、自分たちが誘われる側にいることを、少しおどけて伝えられます。Midwesterners は中西部の人々を指し、シカゴはその中西部の都市です。
想像をふくらませ、本気かどうかを確かめる
誘いの話を受けて、エリーはこう続けます。
Ellie: I know, I know. We could, we could buy a house. We could buy a big house.
(わかってる、わかってる。家だって、家だって買えるかも。大きな家だって買えるわね。)CHUCK Season5 Episode12 (Chuck Versus Sarah)
could は、まだ決まっていない可能性を思い描くときの助動詞です。a house を a big house へと言い直して重ねることで、思い描く家が少しずつ大きくなっていくのが、言葉の上でもわかります。
エリーはそこで、話の向きを変えます。
Ellie: Are we… are we really considering this? We’ve lived our whole lives in California.
(私たち……私たち、本気でこれを考えてるの? これまでずっとカリフォルニアで暮らしてきたのよ。)Devon: We’ve always said a change would be nice.
(前から言ってたじゃないか、変化があるのもいいねって。)Ellie: I just always assumed I would live close to Chuck.
(私はずっと、チャックの近くで暮らすものだと思い込んでたの。)CHUCK Season5 Episode12 (Chuck Versus Sarah)
Are we really considering this? は、進行形の considering で「今まさに検討している」状態を示し、really で「本気で?」と確かめる問いです。our whole lives は「これまでの人生ずっと」を指し、現在完了の We’ve lived と合わせて、長く続いてきた暮らしを振り返っています。
これに対するデヴォンの We’ve always said 〜 は、以前から二人で口にしてきた言葉を持ち出して返す言い方です。a change would be nice の would は「もしそうなったら」という仮定を含み、変化への期待を控えめに表しています。
最後のエリーの assume は「当然そうだと思う」という動詞で、I always assumed I would 〜 と過去から見た未来を would で表すと、疑いもせずそう思ってきたという気持ちが伝わります。
まとめ|仕事の誘いを夫婦で話し合う英語
offer someone a position や head up で誘いの中身を伝え、be wooed by でおどけて受け止める流れを見ました。could での想像や、Are we really considering this? で本気かを確かめる問いも、相談の場で使えます。
次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
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