「I was nervous」と「I screwed up」はどう違う?本番でつまずいたあと、打ち明けて仕切り直す英語|『フレンズ』S06E04で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「I was nervous」と「I screwed up」はどう違う?本番でつまずいたあと、打ち明けて仕切り直す英語|『フレンズ』S06E04で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン6第4話では、大学で講義を受け持つことになったロスが、本番の講義でつまずきます。そのあとロスは、講義のあとに話そうと大学に来ていたモニカとレイチェルに理由を話し、別の講義では学生の前で事情を打ち明けて講義を続けようとします。

失敗の理由を説明する言い方と、失敗そのものを認める言い方は、英語では使う表現が分かれます。その違いを、場面の順に見ていきます。

目次

「Look, I was nervous.」まず理由を説明する

講義のあとにロスと話そうと講義室へ来たモニカとレイチェルは、終わる15分前に着き、中に入って講義を聞きます。その講義で、ロスにはイギリス風の話し方が出ていました。学生が帰ったあと、ロスは二人にこう説明します。

Ross: Look, I was nervous. You guys had me all worried I was going to be boring.
(いいか、緊張してたんだよ。お前たちのせいで、退屈なんじゃないかってすっかり心配になってさ。)
Ross: I got up there and they were all, like, staring at me.
(前に立ったら、みんなが、こう、じっと俺を見てるんだ。)
Friends Season6 Episode4(The One Where Joey Loses His Health Insurance)

冒頭の Look, は「いいか」「あのさ」と、これから言い分を話すときの前置きです。I was nervous. は過去形で、そのときの状態を理由として示しています。言い訳を始める最初の一言として、短く分かりやすく働いています。

続く You guys had me all worried ~ は、have 人 + 形容詞 で「人を〜な状態にさせる」を表します。all は「すっかり」と気持ちの強さを足す語で、I was going to be boring が心配の中身です。講義の前に、講義を退屈にしない工夫を仲間からあれこれ言われていたことを受けた言い方で、緊張の理由を周りの言葉に結びつけています。

they were all, like, staring at me の be all, like, ~ は、会話でよく耳にするくだけた言い方とされ、「みんなが、こう、〜してて」と、その場の様子を再現するように話す形です。改まった場ではなく、身内に話すときの口調だと分かります。

場面がモニカとレイチェルの部屋に移ると、ロスは二人に助けを求めます。

Ross: Look, I really need some help, okay?
(いいか、本気で助けが要るんだ。)
Ross: Why, why did I have to speak in a British accent?
(なんで、なんでイギリス風の話し方なんかしちまったんだ?)
Friends Season6 Episode4(The One Where Joey Loses His Health Insurance)

Why did I have to ~? は直訳すると「なぜ〜しなければならなかったのか」で、実際には「なんで〜しちゃったんだろう」と自分を責める言い方として働いています。

「So, if we could just get back to the lecture.」打ち明けて、本題に戻る

場面が再び講義室に移ります。学生から話し方のことを質問されたあと、ロスは普段の話し方で、学生たちに向けてこう打ち明けます。

Ross: All right, I’m-I’m not English.
(よし、俺はイギリス人じゃない。)
Ross: I’m from Long Island.
(ロングアイランドの出身だ。)
Ross: I was really nervous, and the accent just, uh… just came out.
(すごく緊張してて、あの話し方が、その……つい出ちまったんだ。)
Ross: I’m sorry.
(すまない。)
Ross: So, if we could just get back to the lecture.
(だから、講義に戻れたらと思うんだけど。)
Friends Season6 Episode4(The One Where Joey Loses His Health Insurance)

I’m not ~. I’m from ~. は、短い2文で自分のことを正直に言い直しています。言い訳を重ねず、事実だけを先に伝えています。

I was really nervous, and ~ just came out. の come out は「出てくる」で、just を添えると「つい出てしまった」という、自分でも止められなかった響きになります。ここでも理由の説明は I was nervous の形です。そのあとに I’m sorry. と一言で謝り、話を区切っています。

最後の if we could just get back to ~ は、「〜に戻れたら」と言いかけの形で終わる依頼です。後ろに「ありがたい」などの言葉が省かれていると考えると分かりやすく、命令の形を避けて本題へ戻るよう促しています。話がそれたあと、聞き手を本題へ連れ戻すときにも応用できます。

「Obviously, I screwed up.」理由の説明と、失敗を認める言い方の違い

質問はあるかとたずね直したロスは、範囲を付け足したうえで、こう続けます。

Ross: Um… were there any questions?
(えっと……質問はあるかな?)
Ross: About paleontology?
(古生物学についての。)
Ross: All right, look, I was just trying to make a good first impression. Obviously, I screwed up.
(わかった、いいか、俺はただ、いい第一印象を残そうとしてただけなんだ。どう見ても、しくじった。)
Friends Season6 Episode4(The One Where Joey Loses His Health Insurance)

About ~? は、前の質問に言葉を足して範囲を絞る短い言い方です。I was just trying to ~ は「ただ〜しようとしていただけ」と、自分の意図を先に説明するときに使われます。ここに入っている第一印象についての言い回しは、同じ回のフレーズ記事で扱っています。

続く Obviously, I screwed up. は、失敗したこと自体を認める一言です。screw up は「しくじる」「へまをする」にあたるくだけた言い方で、改まった場では I made a mistake などに言い換えられることが多いようです。Obviously を前に置くことで、「見てのとおり」と、言い逃れをしない姿勢が加わります。このあとロスは、もう一度チャンスがほしいと学生たちに頼みます。

英語 働き
I was nervous. 失敗の理由を説明する
~ just came out. つい出てしまったと伝える
I’m sorry. 短く謝って区切る
Obviously, I screwed up. 失敗そのものを認める

I was nervous は「なぜそうなったか」、I screwed up は「何が起きたか」を話す言い方です。理由と自認を言い分けると、相手に伝わる内容がはっきりします。

まとめ|本番でつまずいたあとの英語

I was nervous. で理由を説明する言い方、if we could just get back to ~ で本題に戻す言い方、Obviously, I screwed up. で失敗を認める言い方を見てきました。理由と自認を使い分けると、打ち明け方の幅が広がります。

身内に話すときと学生の前で話すときの口調の違いにも、ロスの言葉選びが表れています。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の英語がより立体的に見えてきます。

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