「Because it wasn’t nice or because it wasn’t true?」謝られたときの鋭い問い返し|『ビッグバン★セオリー』S12E01で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「Because it wasn't nice or because it wasn't true?」謝られたときの鋭い問い返し|『ビッグバン★セオリー』S12E01で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン12 第1話から、謝られた側が返す鋭い問いかけを取り上げます。レナードの何気ない一言をきっかけに「自分たちもあの夫婦に似ているのか」という話が持ち上がり、後の場面で謝罪と問い返しが交わされます。

謝罪をそのまま受け取る前に、どういう意味で謝っているのかを確かめる。そんな英語のやり取りを、発言の順に見ていきます。

目次

「Are you saying ~?」で言葉の裏を確かめる

エイミーの両親であるファウラー夫妻をめぐる騒動のあと、レナードとペニーが二人きりで夫妻のことを話しています。ペニーが「二人には共通点がなさそう」と口にし、レナードがそれに一言返したところで、ペニーの聞き返しが始まります。

Penny: Wait, are-are you saying we are like them?
(待って、私たちもあの二人みたいだって言ってるの?)

Leonard: I don’t know, maybe a little.
(どうだろう、ちょっとはね。)

Penny: So you’re the sweet, quiet one and I’m Amy’s mom? Is that what you’re saying?
(じゃあ、あなたが優しくて物静かなほうで、私がエイミーのお母さんってこと? そう言いたいわけ?)

TBBT Season12 Episode01

Are you saying ~? は「〜と言っているの?」と、相手の発言に含まれている意味を自分の言葉で言い直して確かめる聞き方です。相手がはっきり言っていないことを表に出すため、言われた側は答えをごまかしにくくなります。

レナードの返事は I don’t know, maybe a little.(どうだろう、ちょっとはね)という、はっきりしない肯定でした。これを受けたペニーは、自分たちを夫妻の役割に当てはめて具体的に言い直し、最後に Is that what you’re saying?(そう言いたいわけ?)と念を押しています。

Are you saying ~? で切り出し、Is that what you’re saying? で締める流れは、聞き返しが問い詰めに変わっていく様子がよく分かる組み立てです。日常会話でも、相手の遠回しな一言を確かめたいときに使えますが、口調によっては責める響きが強くなる点には気をつけたいところです。

「wasn’t nice or wasn’t true?」で謝罪の中身を問う

後の場面で、エスプレッソを入れているペニーに、レナードが声をかけます。ペニーは前の会話を持ち出し、レナードが自分たちを知り合いの中でいちばん変わった夫婦と比べたことを指摘します。そこでレナードが謝り、ペニーが問い返します。

Leonard: I-I’m sorry. I shouldn’t have said that.
(ご、ごめん。あんなこと言うべきじゃなかった。)

Penny: Because it wasn’t nice or because it wasn’t true?
(それって、ひどい言い方だったから? それとも本当じゃないから?)

Leonard: It’s not true. Mrs. Fowler is an angry, vindictive woman, whereas you are warm and-and loving, quick to forgive.
(本当じゃないからだよ。ファウラーさんは怒りっぽくて根に持つ人だけど、君は温かくて、や、優しくて、すぐに許してくれる。)

TBBT Season12 Episode01

I shouldn’t have said that. は「言うべきじゃなかった」と、発言そのものを悔やむ謝り方です。ただ、これだけでは「言い方が悪かった」のか「内容が間違っていた」のかが分かりません。

ペニーの問い返しは、その曖昧さを二択に分けています。どちらを選ぶかで、謝罪の意味がまったく変わります。

答え 伝わる意味
Because it wasn’t nice. 言い方は悪かったが、内容は本当だと認めることになる
Because it wasn’t true. 内容そのものが間違っていたと取り消すことになる

レナードは It’s not true. と内容の側を否定し、whereas(それに対して)で二人を対比させながら理由を並べました。ペニーの反応に続けて、話はさらに続きます。

Penny: Oh, please.
(もう、やめてよ。)

Leonard: I-I’m serious. And I’m nothing like Amy’s dad. He’s a mousy little man who can’t stand up for himself. My point is you’re not like her, so we’re not like them.
(ほ、本気だよ。それに僕はエイミーのお父さんとは全然違う。あの人は自分の意見も言えない気弱な小男だ。つまり、君は彼女とは違うし、だから僕たちもあの夫婦とは違うってことさ。)

TBBT Season12 Episode01

My point is ~ は「つまり言いたいのは〜」と、話の結論をまとめ直す言い方です。謝罪に理由を添え、最後に結論を言い直すことで、問い返しへの答えが筋の通ったものになっているのが分かります。

まとめ|謝罪の中身を確かめる問い返し

今回は、Are you saying ~? で言葉の裏を確かめ、Because it wasn’t nice or because it wasn’t true? で謝罪の中身を問う流れを見てきました。答える側の It’s not true. や My point is ~ も押さえると、謝罪の意味がつかみやすくなります。

問い返しひとつで会話の重みが変わる場面を、これからも『ビッグバン★セオリー』で見つけていきましょう。

このエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、同じ場面の英語を別の角度から扱っています。

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