「agitated」と「frustrated」はどう違う?気持ちを言い当てる英語|『BONES』S10E16で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「agitated」と「frustrated」はどう違う?気持ちを言い当てる英語|『BONES』S10E16で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン10エピソード16には、相手の様子を見て「こういう気持ちでしょう」と言い当てようとする場面が二つあります。一つは見立てがきれいに言い直され、もう一つは見立てがまるで逆だったと分かる場面です。

日本語ではどちらも「イライラ」「落ち着かない」でひとまとめにしがちな気持ちも、英語では語を選び分けます。今回は agitated と frustrated を中心に、気持ちを言葉にするときの英語を読み解きます。

目次

「agitated」と「frustrated」は何が違う?

骨を調べる作業の合間に、相手の様子を見てかけられたひと言から、短いやり取りが始まります。

— You seem agitated, Dr. Edison.
(そわそわして見えるけど、エジソン博士。)

— Well, no, “frustrated” is more accurate.
(いや、正確に言うなら frustrated のほうかな。)

— We’ve only used 187 bones in the song so far,
(歌に入れられた骨は、まだ187個しかないし、)

— and I’m having second thoughts about rhyming “calcaneus” with “malleus.” It’s…
(calcaneus と malleus で韻を踏むのも、やっぱりやめようかと思い始めていて。それが……)

— Anxiety is a perfectly normal physiological response
(不安を感じるのは、体としてまったく自然な反応で、)

— to the vulnerability that comes with engaging in a creative endeavor.
(何かを作り出そうとするときについてくる、心のもろさに対するものだから。)

— Oh, that’s good to know.
(そうか、それを聞けてよかった。)

BONES Season10 Episode16 (The Big Beef at the Royal Diner)

agitated は、そわそわして落ち着かない、気持ちが波立っている状態を表す語とされています。

一方の frustrated は、思うように進まず、もどかしい・歯がゆいという気持ちを表します。この場面でも、言い直しのすぐあとに続くのは、歌作りが思うように進まないという中身です。agitated が落ち着かない状態そのものを指すのに対し、frustrated は「うまくいかない理由がある」ことまで含む語、と整理すると分かりやすくなります。

続く having second thoughts は「やっぱり考え直したくなっている」という迷いの表現です。さらに anxiety は、先のことを案じる不安を表す名詞で、形容詞なら anxious になります。

語 中心になる気持ち 例
agitated 落ち着かない・動揺が表に出ている He looked agitated during the meeting.
frustrated 思うように進まずもどかしい I’m frustrated with this software.
anxious この先が心配で不安 I’m anxious about the interview.

相手の様子を言い当てるときは You seem ~. / You look ~.(〜に見えるね)の形が使いやすく、決めつけずに尋ねる響きになります。言われた見立てが少しずれているときは、Not really. I’m just ~.(そういうわけじゃなくて、ただ〜なだけ)のように、より近い語で言い直すことができます。

「怒ってる?」の見立てが外れたとき

この回にはもう一つ、思いがけない知らせのあとで相手の反応を読もうとする場面があります。

— You’re-you’re pissed.
(お、怒ってるんだよね。)

— Why? I followed every rule, every protocol,
(どうして? 規則も手順も全部守ってきたし、)

— and for once I’m not the bad guy.
(今回ばかりは悪者にならずに済んだんだから。)

— Wait, you’re happy about this?
(待って、これを喜んでるの?)

— Are you kidding? I-I couldn’t be happier.
(冗談でしょう? これ以上うれしいことはないくらい。)

BONES Season10 Episode16 (The Big Beef at the Royal Diner)

pissed は「腹を立てている」を表すくだけた語で、親しい間柄の会話ではよく聞かれる一方、改まった場や目上の相手には向かないとされています。どんな場面でも使いやすいのは angry や upset、軽めなら annoyed(むっとしている)が無難です。

You’re pissed. は平叙文ですが、相手の顔色をうかがいながら口にすると「怒ってるよね?」という確認の響きになります。見立てが外れていたと分かったあとの Wait, you’re happy about this? も同じ形で、意外さがそのまま出ています。

そのあとに続く I couldn’t be happier. は、「これ以上うれしくなりようがない」、つまり「最高にうれしい」という意味です。比較級と couldn’t を組み合わせて「最上」を表す言い方で、I couldn’t agree more.(大賛成です)と同じ仕組みです。

まとめ|見立てを言い直す一語が会話を正確にする

今回は『BONES』シーズン10エピソード16から、agitated、frustrated、anxiety、pissed、I couldn’t be happier を手がかりに、気持ちを言い当てる英語と、見立てを言い直したり確かめたりする言い方を読み解きました。似た気持ちでも語を選び分けると、相手に伝わる内容がぐっと正確になります。

一語の言い直しが会話の行き違いをほどいていく様子は、ドラマの中でもたびたび見られます。これからも『BONES』と一緒に、気持ちを表す英語を拾っていきましょう。

この回のフレーズ記事や、ほかの2本のコラムもあわせて読むと、登場人物たちの会話がさらに身近に感じられます。

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