「tactful」と「blunt」はどう違う?言葉を選ぶ気づかいと率直さの英語|『BONES』S09E08で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「tactful」と「blunt」はどう違う?言葉を選ぶ気づかいと率直さの英語|『BONES』S09E08で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン9エピソード8では、ライバルの推理作家との言い合いをきっかけに、ブレナンの「言い方」が何度も話題になります。そこで繰り返し出てくるのが tactful と tactless、そして blunt と direct という言葉です。

どれも「はっきり言う」ことに関わる言葉ですが、相手への気づかいがあるかどうかで、受け取られ方は大きく変わります。今回は4つの言葉の違いと、きつく聞こえないための言い換えを読み解きます。

目次

「tactful」と「tactless」は気づかいがあるかどうか

tact は「相手の気持ちを傷つけないように言葉を選ぶ力」を表す名詞です。そこから tactful(言葉の選び方に気づかいがある)と tactless(気づかいがなく、無神経な)という形容詞が生まれます。

冒頭の会話には、こんな指摘が出てきます。

— You know, ‘cause tact is not your strong suit.
(だって、気配りは得意分野じゃないから。)

BONES Season9 Episode8 (The Dude in the Dam)

not one’s strong suit は「〜は得意分野ではない」という、やわらかく欠点を指摘する言い方です。電話が入ったあと、話題はこう続きます。

— I may have lost my temper just now, but I do consider myself to be a very tactful person.
(さっきは少しかっとなったかもしれないけれど、私は自分をとても気配りのできる人間だと思っている。)

— Mm-hmm.
(ふうん。)

— That’s an attractive tie.
(すてきなネクタイ。)

— You don’t even notice the milk stain on it.
(ミルクの染みもまったく目立たない。)

— Very tactful.
(実に気配りがある。)

Booth: Very tactful, Bones.
(さすがの気配りだな、ボーンズ。)

— I thought so.
(そうでしょう。)

BONES Season9 Episode8 (The Dude in the Dam)

ネクタイをほめたところまでは tactful ですが、続けて染みに触れたひと言が台なしにしています。ブースの Very tactful, Bones. は、言葉どおりの意味ではなく「全然気配りになってない」という皮肉と読み取れます。tactful は「何を言うか」だけでなく「何を言わずにおくか」まで含んだ言葉だと分かります。

「blunt」と「direct」は率直さの受け取られ方

blunt と direct は、どちらも「遠回しにせずはっきり言う」ことを表します。ただし、ニュアンスには差があるとされています。

表現 意味 受け取られ方
direct 率直な、単刀直入な 中立〜好意的
blunt 歯に衣着せない、ぶっきらぼうな 相手によってはきつい
tactless 無神経な 否定的
tactful 言葉を選べる 好意的

研究所では、作業を急がせる強い口調の指示が出たあと、こんなやり取りがあります。

— Was that tactless?
(今のは無神経だった?)

— I really wasn’t paying attention.
(ちゃんと聞いてなかったよ。)

— I think I was just direct.
(ただ率直だっただけだと思う。)

BONES Season9 Episode8 (The Dude in the Dam)

tactless を direct と言い換えると、同じ言い方でも「失礼」から「率直」へと印象が変わります。別の場面では、ブレナンに向けてこんな言葉もかけられます。

— Brennan, you’re blunt.
(ブレナンは歯に衣着せない人だからね。)

— It’s one of the things I love about you.
(そこが好きなところのひとつなんだけど。)

BONES Season9 Episode8 (The Dude in the Dam)

blunt は欠点として使われることが多い言葉ですが、このように親しみをこめて使われることもあります。

ぶっきらぼうに聞こえないための言い換え

同じ場面では、服の感想をたずねる「実験」のあと、言い方をめぐる会話がこう進みます。

— Perhaps I should apologize to Tess Brown.
(テス・ブラウンに謝るべきかもしれない。)

— Yeah, that would definitely be the tactful thing to do.
(うん、それこそ気配りのある対応だね。)

BONES Season9 Episode8 (The Dude in the Dam)

the tactful thing to do は「気配りのある対応」という形で、行動にも使えます。日常会話で blunt に聞こえないようにするには、言い切りの前にクッションを置くのが基本です。

きつく聞こえる言い方 やわらかい言い換え
That’s wrong. I’m not sure that’s right.
Your report is boring. Maybe we could make the report a bit shorter.
I don’t like it. It’s not really my style.
You have a stain on your tie. You might want to check your tie.

最後の例のように、指摘を You might want to ~(〜したほうがいいかも)という提案の形にすると、相手に恥をかかせずに伝えられます。

まとめ|何を言わずにおくかも気づかいのうち

今回は『BONES』シーズン9エピソード8から、気づかいの有無を表す tactful と tactless、率直さを表す direct と blunt、そしてやわらかい言い換えを読み解きました。

同じ中身でも、言葉の選び方ひとつで「率直」にも「無神経」にも聞こえることが見えてきます。

このエピソードでは、注文をそろえるときの英語や、新聞と通信社の文化を扱ったコラムもあわせて読むことができます。

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