海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『フレンズ』シーズン4第20話では、ロスの婚約者エミリーのウェディングドレスをめぐって、モニカとフィービーがブライダルショップへ出かけます。ドレスの受け取りや、ブーケを投げ合う場面など、結婚式にまつわる習慣がいくつも登場します。
結婚式の習慣は、言葉と一緒に知っておくと場面の意味がつかみやすくなります。ドレスをめぐる言い伝えから、店でのやりとり、ブーケトスまでを順に見ていきます。
「I’m not supposed to see the dress」花婿がドレスを見ないという言い伝え
カフェのセントラルパークで、ロスはエミリーがロンドンでウェディングドレスを見つけたと話します。フィービーが「もう?」と聞き返すと、ロスはこう続けます。
Ross: Yeah, but it didn’t fit. Luckily, a store here has one left in her size but I’m the groom— I’m not supposed to see the dress…
(ああ、でもサイズが合わなかったんだ。運よく、こっちの店に彼女のサイズが1着残ってるんだけど、俺は花婿だから……ドレスを見ちゃいけないことになってるんだよ……)
Friends Season4 Episode20(The One with All the Wedding Dresses)
groom は「花婿」、対になる bride は「花嫁」です。be supposed to ~ は「〜することになっている」という意味で、否定の not supposed to ~ は「〜してはいけないことになっている」と、決まりや慣習を表すときに使われます。ここでの the dress は、エミリーが式で着るウェディングドレスを指しています。
アメリカなどの結婚式では、花婿が式の前に花嫁のドレス姿を見ると縁起がよくない、とする言い伝えがあると言われることがあります。ただし、どこまで気にするかは地域や家庭、カップルによって異なり、すべての人が守っている決まりというわけではありません。
作中では、ロスのこの言葉を受けて、ドレスの受け取りはモニカが引き受けます。花婿本人は見られないため、友人が代わりに受け取りに行く流れです。
「I’m here to pick up a dress」ブライダルショップでのやりとり
場面はブライダルショップです。モニカとフィービーが、エミリーのドレスを受け取りに来ます。
The Saleslady: May I help you, ladies?
(いらっしゃいませ。何かお探しですか?)
Monica: Yes, I’m here to pick up a dress that you have on hold.
(ええ、取り置きしてもらっているドレスを受け取りに来たんです。)
The Saleslady: What’s the name, please?
(お名前をお願いします。)
Monica: Emily Waltham.
(エミリー・ウォルサムです。)
The Saleslady: Oh, yes, I have it right here. Would you like to try it on, Miss Waltham?
(ああ、はい、こちらにございます。ご試着なさいますか、ウォルサム様?)
Monica: Okay.
(じゃあ。)
Friends Season4 Episode20(The One with All the Wedding Dresses)
May I help you? は店員が客に声をかけるときの丁寧な言葉で、ここでは ladies という呼びかけが添えられています。What’s the name, please? は、取り置きを確かめるときの質問です。
I’m here to ~ は「〜しに来ました」と、店で用件を伝えるときの言い方です。on hold は「取り置きして」「保留にして」という意味で、have ~ on hold で「〜を取り置きしている」となります。try ~ on は「〜を試着する」。店員はモニカをエミリー本人だと思い、ウォルサム様と呼んでいます。
ウェディングドレスは、店で試着して選んだり、取り置きしてもらったりすることもあります。作中のドレスも、エミリーの名前で店に置かれていたものです。
時間がたち、ドレスを着たモニカにフィービーが声をかけます。
Phoebe: You’re the most beautiful bride I’ve ever seen.
(こんなにきれいな花嫁、見たことないわ。)
Monica: I am, aren’t I?
(でしょ?)
Friends Season4 Episode20(The One with All the Wedding Dresses)
I am, aren’t I? は、ほめ言葉をそのまま受けて「そうよね」と返す付加疑問です。このあと店員に閉店を告げられ、モニカは借りていた店員の指輪も返すことになります。
「I’m getting married next!」ブーケトスの言い伝え
場面はモニカとレイチェルの部屋に移ります。ドレス姿のモニカとフィービーが、結婚式のブーケトスのまねをしています。まずモニカが投げ、フィービーが受け取ります。
Phoebe: I got it! Mine!
(取った! 私の!)
Monica: Congratulations!
(おめでとう!)
Friends Season4 Episode20(The One with All the Wedding Dresses)
結婚式の披露宴などで、花嫁が集まった人たちに向けてブーケを投げ、受け取った人が次に結婚する、という言い伝えがあると言われます。式の内容は地域や式場、カップルによって異なり、ブーケトスを行わない式もあります。I got it! は「取った!」、Mine! は「私の!」と、受け取った瞬間に使える短い言葉です。モニカの Congratulations! は「おめでとう」で、最後の s を付けた形で使います。
今度はモニカが My turn!(私の番!)と言って受け取る側に回りますが、フィービーはソファへ投げ、モニカは文句を言います。二人はやがて自分たちの様子に気づきますが、最後にもう一度まっすぐ投げてもらったブーケを受け取ったモニカは、こう言います。
Monica: I’m getting married next!
(次に結婚するのは私よ!)
Friends Season4 Episode20(The One with All the Wedding Dresses)
be getting married は現在進行形で、近い未来の予定を表す形です。next を添えることで、「次に結婚するのは私」とブーケトスの言い伝えに重ねた一言になっています。
まとめ|結婚式の言い伝えと英語
I’m not supposed to see the dress の花婿の言い伝え、on hold や try it on を使った店でのやりとり、I’m getting married next! のブーケトスを見てきました。習慣を知っておくと、結婚式の場面の英語がつかみやすくなります。
ドレスをめぐるこの一話からは、結婚式にまつわる英語と習慣がいくつも見えてきます。
この回のほかのコラムやフレーズ記事でも、同じ回の英語を場面ごとに取り上げています。


コメント