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『メンタリスト』シーズン6第4話の前半には、朝のあいさつに続いて、聞き返す形の不満に対して「それが仕事だ」と返す、短いやりとりが同じ場面の中に出てきます。
不満を示されたとき、どう返すか。この記事では、呼びかけを添えたあいさつ、聞き返しへの返し、取りかかるよう促す一言を、会話の順に追いながら、それぞれの言い方の働きを、短い台詞ごとに整理します。
「Morning, boss.」呼びかけを添えるあいさつ
場面は、短いあいさつから始まります。
— Morning, boss.
(おはよう、ボス。)
The Mentalist Season6 Episode4 (Red Listed)
Morning. は Good morning. の頭を省いた形で、口頭のあいさつではこのように短く言うことがあります。続く boss は、職場で上の立場にある人を指す語で、呼びかけにも使えます。
あいさつのあとに呼びかけを添えると、特定の相手に向けた言葉になります。日本語でも「おはようございます、課長」のように肩書きを添えますが、英語の boss は肩書きではなく、立場を指す一般的な語です。そのため、相手の名前を出さずに呼びかけられる点が特徴です。
この一言のあと、同じ場面でやりとりが続きます。Morning, boss. のように、あいさつの語と呼びかけの語を二つ並べるだけの形は、文として短く、口に出しやすい言い方です。同じ形の Morning, ~. の位置に、相手の名前を入れて使うこともできます。ここからは、続く発言を順に見ていきます。
「Really? We’re gonna help these guys?」と言われたら
同じ場面で少しあとに、不満を示す発言と、それへの返しが出てきます。
— Really? We’re gonna help these guys?
(本当に? この人たちを助けるの?)
— That’s the job. We don’t get to pick and choose.
(それが仕事だ。私たちに選り好みはできない。)
The Mentalist Season6 Episode4 (Red Listed)
最初の Really? は、相手の言ったことを受けて「本当に?」と聞き返す一言です。続く We’re gonna help these guys? は、We are going to ~ の話し言葉の形で、gonna は going to をくだけて言ったものです。文末が上がる疑問の形になっていて、help these guys は「この人たちを助ける」という意味です。
guys は、人々を指す語として男女を問わずに使われることがあります。Really? は、驚きや疑いを込めて聞き返すときに使われますが、ここでどちらの気持ちが強いのかは、台詞だけでは決まりません。these guys が誰を指すかは、この部分の台詞には出てきません。
返しの That’s the job. は、That’s で直前の内容を受け、the job(その仕事)と言い切っています。不満の中身に直接答えるのではなく、仕事という枠で受け止める形です。the job に the が付くことで、話題になっている特定の仕事を指す響きが出ます。
続く We don’t get to pick and choose. は、pick and choose(選り好みする)に don’t get to ~ を組み合わせています。get to 動詞 は「〜できる立場にある」を表し、否定にすると「〜できる立場にない」という意味になります。ここでは、選り好みできる立場にないという趣旨です。pick も choose も「選ぶ」を表す語で、二つを and でつないだ pick and choose は、成句として「選り好みする」の意味で使われます。
このやりとりをまとめると、次のようになります。
| 台詞 | 形 | 働き |
|---|---|---|
| Really? We’re gonna help these guys? | 聞き返す疑問文 | 引っかかりを示す |
| That’s the job. | 短く言い切る文 | 仕事という枠で受け止める |
| We don’t get to pick and choose. | 否定の文 | 選り好みできないと念押しする |
「Now get on it.」取りかかるよう促す一言
この会話では、さらに指示が続いたあと、最後に次の一言が出てきます。
— Now get on it.
(さあ、取りかかって。)
The Mentalist Season6 Episode4 (Red Listed)
Now は、話の切り替えを示す語で、前の話を区切って次の行動へ向かわせます。get on it は、「それに取りかかる」という意味の命令の形です。get on は句動詞で、作業や仕事に着手する場面で使われます。it は、直前までに話題になっていた作業を指しています。
命令文は直接的に聞こえやすい形ですが、この会話では、不満への返しと、さらに続く指示のあとに置かれています。流れで見ると、聞き返しに対する返しが先にあり、動くよう促す一言があとに来る順序です。
ここまでの流れを並べると、不満を聞き返す、仕事だと返す、取りかかるよう促す、という三つの働きが、順に出てきます。「何と返すか」を考えるときは、相手の疑問をまず受け止めるのか、枠組みを示すのか、行動を促すのかで、使う言い方が変わります。
まとめ|返しの順序で見る三つの言い方
Morning, boss. の呼びかけ付きのあいさつ、That’s the job. We don’t get to pick and choose. の返し、Now get on it. の促しが出てきました。不満を示されたときの返しは、枠組みを示してから促す順で組み立てられています。
次回も『メンタリスト』の場面を観ながら、英語を学んでいきましょう。
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