誰かの到着を待つ場面で交わす、軽口と返しの英語|『メンタリスト』S06E05で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 誰かの到着を待つ場面で交わす、軽口と返しの英語|『メンタリスト』S06E05で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン6第5話には、誰かが来るのを待つあいだの会話が出てきます。理由を尋ねる一言や、もうすぐ来ると伝える一言、待たされたあとの軽い返しまで、短い言葉が続きます。どれも短く、日常の会話に置き換えやすい長さの表現ばかりです。台詞の細かな形にも目を向けます。

待っている側の言葉と、それに対する返しを、台詞の形に沿って順を追って整理していきます。

目次

理由を尋ねる「Any idea why we’re here?」ともうすぐ来ると伝える「any minute」

最初のやり取りは、待っている間に交わされる確認と答えです。

— Teresa. Any idea why we’re here?
(テレサ、なぜここに来たのか、心当たりはある?)
— Your Mr. Jane asked us to come.
(あなたのジェーンさんに、来てほしいと頼まれたんです。)
— Oh–are you gonna teach us aerobics?
(ああ――エアロビクスを教えてくれるのか?)
— Jane will be here any minute.
(ジェーンはもうすぐ来ます。)
The Mentalist Season6 Episode5 (The Red Tattoo)

冒頭は、人名での呼びかけから始まります。Any idea ~? は、Do you have any idea ~? の頭を省いた形で、「〜の心当たりはある?」と尋ねる言い方です。後ろに why we’re here が続き、「なぜここにいるのか」という中身になります。理由を直接聞く Why are we here? よりも、相手が知っているかどうかを尋ねる形のため、やわらかく聞こえる面があります。

返事は、人の名前を挙げて、その人に頼まれたと説明する形です。asked us to come は ask 人 to 動詞 の形で、「人に〜するよう頼む」という意味です。名前の前には Mr. と Your が付いていて、敬称つきで、相手と関わりのある人として名前を挙げる呼び方になっています。

そのあとの Oh–are you gonna teach us aerobics? は、冗談めかした聞き方です。gonna は going to の話し言葉の形で、Are you gonna ~? は「〜するつもり?」と確かめる形です。最後の発言にある any minute は「今すぐにでも」「もうすぐ」という意味で、will be here と組み合わせて、到着が間近だと伝える形です。

待たされた側の一言「Finally」と、ことわざ調の返し

続いて、待つことをめぐる言葉が出てきます。

— Oh. Finally. We’ve been waiting here long enough.
(ああ、やっとか。ここでもう十分待ったぞ。)
— All good things come to those who wait.
(待つ者には、いいことがやってくるものだ。)
The Mentalist Season6 Episode5 (The Red Tattoo)

Finally. は、待たされたあとに出る「やっと」「ようやく」という一言です。そのあとの We’ve been waiting here long enough. が、待った時間の長さを現在完了進行形で表しています。have been ~ing は、ある時点まで続いてきた動作を表す形で、long enough は「十分に長く」という意味です。待つのはもう長いという趣旨の発言です。

これに対する返しが、All good things come to those who wait. です。直訳すると「待つ者のところには、いいことがやってくる」という意味で、待つことを前向きに受け止めるときの、ことわざ調の表現です。those who ~ は「〜する人々」を表す形で、come to ~ は「〜のところへやってくる」という意味です。待たされた側の不満に対して、待った甲斐があるものだと返す形になっています。

ただし、この返しが、相手の不満を軽く受け流す皮肉なのか、本心からの言葉なのかは、文面だけでは判断できません。台詞の形としては、前の発言の waiting と wait を受けて、同じ語を使って返している点がはっきりしています。

冗談めかした確認と、ぼかした肯定「Yes, among other things」

最後に、短い確認と、ぼかした答えのやり取りです。

— You gonna solve the case now with a stretchy band?
(そのゴムバンドで事件を解決するつもりなのか?)
— Yes, among other things.
(ええ、ほかにもいろいろと。)
The Mentalist Season6 Episode5 (The Red Tattoo)

最初の発言は、You gonna ~? と、Are を落とした形です。stretchy band は「伸びるバンド」を指す、くだけた言い方で、with ~ で使う道具を示しています。道具の見た目と目的の大きさの落差が、軽い冗談のように響きます。ここでは尋ねる形だけが示され、中身は語られていません。

返事の Yes, among other things. は、Yes と認めたあとで、among other things と付け足す形です。among other things は「ほかのものも含めて」「ほかにもいろいろ」という意味で、挙げたもの以外にも要素があることを、具体的に言わずに示します。肯定はするものの、中身は明かさない、ぼかした答えになっています。

最初のやり取りの Are you gonna teach us aerobics? も、Are you gonna ~? で冗談めかして尋ねる形でした。Are you gonna ~? と You gonna ~? は、疑問文の頭を残すか落とすかの違いで、どちらも「〜するつもり?」と確かめる言い方です。

まとめ|待つ場面の言葉を使い分ける

理由は Any idea ~? で尋ね、到着が近いことは any minute で伝えています。待たされたあとは Finally.、返しは All good things come to those who wait.、ぼかした肯定は among other things でした。

『メンタリスト』を観ながら、短い言葉の働きが見えてきます。

このエピソードの英語表現は、ほかのコラムやフレーズ記事でも扱っています。

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