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『メンタリスト』シーズン6第5話には、何か要るかと聞かれて注文を返すやり取りや、頼みごとに快く応じるやり取りなど、短くて身近な会話が出てきます。長い文ではなく、一言ずつ言葉を重ねていくのが特徴です。
何か要るかと聞かれたときの返し方から、追加の頼み方、お釣りを断る一言、気軽な「いいよ」まで、台詞の形に注目して、場面ごとに順を追って整理します。
「You want anything?」への返しと、飲み物の頼み方
最初の場面は、注文を伝え合う短いやり取りです。
— Hey, man. Usual, please.
(よう。いつものを頼む。)
— You want anything?
(何か要るか?)
— Yeah, coffee. Black.
(ああ、コーヒーを。ブラックで。)
— It’s a fruit stand, Cho. They sell fruit.
(ここは果物の屋台だよ、チョウ。売ってるのは果物だ。)
The Mentalist Season6 Episode5 (The Red Tattoo)
冒頭の Usual, please. は、いつもの品を頼む短いひと言です。Hey, man. は、くだけた呼びかけの形をとっています。次の You want anything? は、Do you want anything? から Do を落とした形です。話し言葉では、疑問文の頭を省いて語尾を上げ、短く尋ねる形をとることがあります。anything は「何か」という意味で、範囲を広く取って聞く働きがあります。
これに対する Yeah, coffee. Black. は、聞かれた内容に品名だけで答える形です。Yeah のあとに coffee を置き、文の形にはしていません。Black は、砂糖やミルクを入れないコーヒーを表す語として使われます。注文の場面では、完全な文にしなくても、品名と条件を並べるだけで注文の形になっています。
最後の発言は、It’s a fruit stand と店の種類を述べたうえで、They sell fruit. と売っているものを重ねています。人名での呼びかけが途中に入っているため、誰かに向けた指摘の形です。事実を二つ重ねて、注文が店に合っていないと示しています。冗談として言ったのか、本気の指摘なのかは、文面だけでは判断できません。
追加の注文と、お釣りを断る一言
同じ場面は、このあとも続きます。ここからは、追加を頼む言い方と、支払いの言い方です。
— Okay. No.
(わかった。いや。)
— Give me another one with everything–lime, chili.
(もう1つくれ。全部つけて。ライムも、チリも。)
— That’s great. Keep the change.
(いいね。お釣りは取っておいて。)
The Mentalist Season6 Episode5 (The Red Tattoo)
Okay. No. は、短い二語が続く行です。何を受け止め、何を打ち消しているのかは、この二語だけでは分かりません。
続く Give me another one with everything は、Give me ~ で「〜をください」と頼む形です。命令文の形をしていますが、注文の場面では短く頼む言い回しとして使われます。another one は「もう一つ」、with everything は「全部つけて」の意味です。ダッシュのあとに lime(ライム)と chili(唐辛子)が並び、つける中身を言い足しています。
支払いの場面では、Keep the change. が出てきます。change は「変化」の意味でよく知られますが、ここでは支払いの金額との差、つまりお釣りを指します。Keep the change. は、お釣りは受け取らず、そのまま取っておいてほしい、という伝え方です。直前の That’s great. は、「それでいい」と受ける言い方です。
ここまでの注文の表現を整理します。
| 表現 | 働き |
|---|---|
| Usual, please. | いつもの品を頼む |
| Yeah, coffee. Black. | 聞かれて、品名と条件で答える |
| Give me another one with everything. | 追加を頼み、つけるものを指定する |
| Keep the change. | お釣りは受け取らないと伝える |
どれも長い文ではなく、名詞や命令文を短く並べる形です。
別の場面で見る、気軽に頼んで「もちろん」と応じる形
もう一つ、場面が変わって、頼みごとと快諾のやり取りが出てきます。
— So, Dad, can we ride on the cable car?
(ねえ、お父さん、ケーブルカーに乗ってもいい?)
— Yeah, you bet.
(ああ、もちろん。)
— Then lunch in Chinatown?
(じゃあ、お昼はチャイナタウンで?)
— Again?
(また?)
— I like those noodles, and the dumplings.
(あそこの麺と餃子が好きなんだ。)
— Well…
(うーん……)
The Mentalist Season6 Episode5 (The Red Tattoo)
最初の発言は、Dad と呼びかけてから Can we ~? で頼む形です。Can we ~? は「〜してもいい?」と、自分たちの行動の許可を求める言い方で、ride on ~ は「〜に乗る」という意味です。返事の Yeah, you bet. は、「もちろん」と気軽に応じる返事です。直訳すると「賭けてもいい」という意味ですが、ここでは快諾の返事として使われています。
次の Then lunch in Chinatown? は、文の形にせず、名詞句の語尾を上げて提案する形です。Then が付くことで、前の話を受けて次の案を出していることが伝わります。それに対する Again? は、一語で「また?」と聞き返す形です。続く I like those noodles, and the dumplings. は、その理由にあたる発言で、those が付くことで、すでに知っている料理を指しています。最後は Well… で終わっていて、続きの言葉は作中では示されていません。
注文の場面と同じく、この場面でも、Then lunch in Chinatown? や Again? のように、完全な文にしなくても会話が進んでいます。短い言い方を重ねることが、身近な会話の特徴だと読み取れます。
まとめ|短い言い方で頼み、気軽に応じる
You want anything? には Yeah, coffee. のように品名で返し、注文では Usual, please. や Give me ~ で短く頼めます。支払いの Keep the change. や、頼みごとへの Yeah, you bet. も、短い一言で成り立っています。
次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
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