海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
子供のために始めたはずのことに、当の本人がいつの間にか興味を失ってしまい、拍子抜けした経験はありませんか。
そんな場面にぴったりの「lose interest」を、『モダンファミリー』シーズン3第7話の終盤、ツリーハウス作りを続けるフィルが、隣人らしき男性との会話で漏らす一言から、一緒に見ていきましょう。
「lose interest」の意味とニュアンス
lose interest
意味:(それまであった)興味や関心がなくなる
lose interestは「持っていた興味(interest)を失う(lose)」という直訳どおりのシンプルな表現で、何かに対する関心が時間の経過とともに薄れていく様子を表します。be interested in(〜に興味がある)が状態を表すのに対し、lose interestは「興味があった状態から無くなった」という変化そのものを強調する動詞表現です。
対象を明示したいときはlose interest in somethingの形で「〜への興味を失う」とはっきり伝えられ、文脈から対象が分かる場合はinを省いてlose interestとだけ言うこともできます。趣味や習い事、プロジェクトへの関心が薄れたとき、恋愛関係で相手への気持ちが冷めたときなど、以前あった興味・関心が失われたことを伝える場面で幅広く使われる表現です。過去形lost interestの形でよく使われ、いつからその状態になったのかを振り返るような場面に自然に馴染みます。
【ここがポイント!】
- 核は「持っていた興味を失う」という変化そのものを表す動詞表現
- be interested inの状態と対比すると、変化の意味合いがつかみやすい
- inを付けて対象を示すか、省いて文脈に任せるかで焦点が変わる
『モダンファミリー』S03E07のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
屋外でツリーハウス作りを続けるフィルに、隣人らしき男性アンドレが声をかける場面です。息子のために始めた作業に、当の本人が興味を失ってしまったといういきさつを、フィルが打ち明けます。
Andre: That’s gonna be a hell of a tree house.
(すごいツリーハウスになりそうだね。)Phil: Oh, thanks. I’m trying. It’s for my son, but he’s kind of lost interest.
(ああ、どうも。頑張ってるんだ。息子のために作ってるんだけど、あいつ、ちょっと興味を失っちゃってね。)Andre: It’s kind of like my daughter with the dog. Which is why I’m the one out here doing this.
(うちの娘が犬に対してそうなったのと似てるな。だから僕がこうして外に出てるってわけさ。)Phil: Did you just move in?
(最近引っ越してきたの?)Andre: Lived here eight years. You?
(ここに住んで8年になるよ。君は?)Phil: 12.
(12年。)Modern Family Season3 Episode7 (Treehouse)
シーン解説と心理考察
「すごいツリーハウスになりそうだね」と声をかけられたフィルは、「頑張ってるんだ。息子のために作ってるんだけど、あいつ、ちょっと興味を失っちゃってね」と打ち明けます。子供のために始めた企画に、当の本人が興味を失ってしまうという、家族向けのプロジェクトにありがちなすれ違いが、フィルの言葉から伝わってきます。
アンドレが「うちの娘が犬に対してそうなったのと似てるな。だから僕がこうして外に出てるってわけさ」と自分も似た経験をしていることを明かすと、2人は「最近引っ越してきたの?」「ここに住んで8年になるよ。君は?」「12年」と、初対面同士がご近所付き合いの探り合いをするような会話に移っていきます。子供のために始めたはずの作業が、思いがけず新しい人間関係のきっかけになっていく様子が、このやり取りから見えてくる場面です。共通の悩みを分かち合ったところから、近所に住む年数を確かめ合う穏やかな会話へと自然に流れていく展開も印象的です。
『モダンファミリー』流・覚え方のコツ
一度は手にしていた「興味(interest)」という荷物を、そのまま道端に置き忘れてしまう(lose)ようなイメージを思い浮かべてみましょう。
ルークは作業の途中で手を引いてしまいました。フィルはそれを「ちょっと興味を失っちゃって」と、やわらかい言葉で言い表しています。持っていたはずの関心がふとした瞬間に抜け落ちていく感覚を思い浮かべておくと、似た場面に出会ったときにすっと言葉が浮かんできます。
例文で覚える「lose interest」
趣味からビジネスまで幅広く使えるlose interestを、3つの例文で確認していきましょう。
My son begged for a puppy but lost interest after a week.
(息子は子犬をねだったのに、1週間で興味を失ってしまった)
子供の飽きっぽさを語る家族の会話での一言です。afterで期間を添えることで、興味が続かなかった早さが伝わります。
A: Are you still into that mobile game?
B: Not really, I lost interest a while ago.
(A:あのスマホゲーム、まだやってるの?)
(B:あんまり。ちょっと前に興味を失っちゃった。)
趣味の話題を振られる日常会話です。a while agoを添えることで、最近ではなく少し前に気持ちが離れたと分かります。
Investors may lose interest if the company doesn’t show progress soon.
(会社がすぐに進捗を示さなければ、投資家は興味を失うかもしれない)
事業の進捗管理について話すビジネスシーンです。ifで条件を添えることで、まだ起きていない懸念として伝わります。
あわせて覚えたい関連表現
get bored of something
(何かに飽きる)
get bored ofは「退屈さ」に焦点があるのに対し、lose interestは「関心そのものが薄れる」という変化に焦点があります。
burn out
(燃え尽きる、やる気を失う)
burn outは過度な努力の末に消耗して意欲を失うニュアンスが強いのに対し、lose interestは単純に関心が薄れていく自然な変化を表します。
move on to something else
(別のことに関心を移す)
move on to something elseは関心の対象が別のものに切り替わったことを表すのに対し、lose interestは元の対象への関心が失われたこと自体に焦点があります。
Note|get bored of something / burn out / lose interest、興味が薄れる理由の違い
興味や関心がなくなることを表す英語表現はいくつかありますが、薄れ方の理由や質を軸に並べてみると、それぞれの立ち位置がはっきりします。
まずget bored of somethingは、単調さや刺激の少なさから来る「退屈さ」に焦点がある表現です。繰り返しの多い作業や代わり映えのない日課に対して使われることが多く、興味の対象そのものの魅力が薄れたというより、飽きてしまったという感覚に近い言い方です。一方burn outは、過度な努力や頑張りすぎの末に意欲そのものを失ってしまう状態を指し、消耗のニュアンスが強く表れます。フィルがこの言葉を選んだのも、理由を細かく挙げずに「息子の気持ちが離れた」ことだけを伝えられる言い方だからです。だからこそget bored ofでもburn outでもなく、lose interestという表現がしっくりくることが分かります。
3つの表現はどれも「興味がなくなる」という結果は似ていますが、その背景にある理由は異なります。単調さへの飽きなのか、頑張りすぎた末の消耗なのか、あるいは理由を問わない自然な変化なのか、この違いを意識しておくと、実際の場面でどの表現がふさわしいかが判断しやすくなります。
lose interestが持つ、理由を問わずに関心が静かに薄れていくというニュアンスだからこそ、フィルの言葉にも深刻さのない軽さが保たれています。
まとめ|興味が離れていった、その静かな変化
lose interestは、持っていた興味や関心が時間の経過とともになくなっていく様子を表す表現です。飽きたわけでも消耗したわけでもなく、理由を問わずに起こる自然な変化として使える、幅の広い言い回しです。
趣味や習い事、仕事のプロジェクトから人間関係まで、興味の対象が変化する場面ならどこでも使える汎用性の高さが魅力です。
息子の興味が離れていったことを語るフィルの一言から、初対面同士が思いがけずご近所付き合いのきっかけをつかんでいく様子には、ひとつの興味が離れても、そこから新しいつながりが生まれる余地が残されていることが感じられます。関心が移り変わる瞬間を言葉にしたいとき、表現の引き出しに加えてみてください。


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