何か隠している相手、英語でどう問い詰める?|『ビッグバン★セオリー』S12E16で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 何か隠している相手、英語でどう問い詰める?|『ビッグバン★セオリー』S12E16で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン12 第16話から、隠しごとをしている相手に本当のことを言わせる英語を取り上げます。仲間に内緒でゲームの会に出ていたスチュアートとレナードが、それぞれ問い詰められる場面が起点です。

強く迫る、証拠を突きつける、やわらかく促すと、問い詰め方にもいくつか段階があります。はぐらかす側の決まり文句とあわせて見ていきます。

目次

「Cut the crap」で言い訳を打ち切る

帰ってきたスチュアートに、ハワードがひと言かけます。

Stuart: Hey, guys.
(やあ、みんな。)

Howard: You’re home late.
(遅いお帰りだな。)

Stuart: Uh, yeah. I had a crazy night. I went to the pharmacy. I like to be there when the new decongestants drop.
(あ、うん。とんでもない夜だったよ。薬局に行ってたんだ。新しい鼻づまりの薬が入荷するときは、その場にいたいんだよね。)

Raj: Cut the crap. We know where you were. We know what you were doing.
(ごまかすのはやめなよ。どこにいたか知ってるんだ。何をしてたかもね。)

TBBT Season12 Episode16

You’re home late. は事実を言っているだけですが、「どこに行っていたの?」と探りを入れる遠回しな切り出しとして働いています。

薬局の話をしたスチュアートへのラージの Cut the crap. は、「ごまかすのはやめろ」という強い一言です。crap はくだけた語なので、使えるのは親しい間柄に限られます。続く We know where you were. は、こちらはもう知っていると示して言い逃れの余地をなくす一言です。

とぼける相手に「Then why ~?」と切り返す

スチュアートはなおもとぼけますが、仲間は手を緩めません。

Stuart: I don’t know what you’re talking about.
(何の話だか分からないな。)

Raj: Then why are you trembling?
(じゃあ、なんで震えてるの?)

Stuart: I’m always trembling.
(僕はいつも震えてるよ。)

Leonard: We know you were at Wil’s D&D game. We saw you on Instagram. We just want to know how you got invited.
(君がウィルのD&D会にいたのは分かってる。インスタグラムで見たんだ。僕たちはただ、どうやって招待されたのか知りたいだけだよ。)

TBBT Season12 Episode16

I don’t know what you’re talking about. は、話を知らないふりでかわす一文です。ラージは Then why ~? と、相手の言葉と態度の食い違いを突いています。

レナードは We saw you on ~ で根拠を示し、We just want to know ~ で聞きたいことを1点に絞っています。責めるのではなく目的を限定すると、相手が答えやすくなるという組み立てです。

別の場面では、会の最中に訪ねてきたシェルドンに、ウィル・ウィートンがはぐらかして答えています。

Sheldon: Who are you playing with?
(誰と遊んでいるんだ?)

Wheaton: Ugh it’s just some friends, you don’t know them.
(うーん、ただの友達だよ、君の知らない人たち。)

TBBT Season12 Episode16

just some friends の just が「たいしたことはない」という響きを足し、話を広げさせないようにしています。

「just say it」でやわらかく促す

別の場面で、ペニーは会から帰ったレナードに講演の感想を聞きます。

Penny: Hey, how was your lecture?
(ねえ、講演どうだった?)

Leonard: Oh, it was so good. I-I-I mean, it-it started great, and then the, the middle was great, and then the ending was like So great.
(ああ、すごくよかったよ。つ、つまり、出だしが最高で、それから、な、中盤も最高で、終わりなんかもう、最高だった。)

Penny: Leonard, if you went to House of Pies again, just say it.
(レナード、またハウス・オブ・パイに行ったんなら、そう言いなよ。)

TBBT Season12 Episode16

同じ great を重ねるレナードに、ペニーは推測を示したうえで just say it(はっきり言いなよ)と打ち明けを促します。レナードが言い返すと、ペニーはこう続けます。

Penny: Listen, i-it’s fine, just next time, bring me a slice.
(いい?べ、別にいいの。ただ、次は私にもひと切れ持ってきて。)

Leonard: Okay, well, if you really want to know, I’ll tell you where I was. I was at Wil’s D&D game, but that’s all I can say.
(わかったよ、本当に知りたいなら、どこにいたか話す。ウィルのD&D会にいたんだ。でも言えるのはそれだけ。)

TBBT Season12 Episode16

it’s fine, just next time ~ は「責めないから次は〜して」と逃げ道を残す形です。この返事のあと、レナードは if you really want to know と自分から話し始めます。

まとめ|問い詰め方の3段階

Cut the crap と We know where you were で言い訳を打ち切る、Then why ~? と We saw you で食い違いと証拠を示す、just say it と it’s fine で逃げ道を残して促す、という3つの段階が見えてきます。相手との距離に合わせて強さを選べます。

隠しごとが次々に明るみに出る話の流れを追うと、問い詰める英語の幅が分かります。

この話の英語は、同じ回のほかのコラムやフレーズ記事でも取り上げています。

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