海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ビッグバン★セオリー』シーズン12 第10話から、reevaluate と rethink の違いを取り上げます。エイミーと進めてきた超非対称性の理論が否定されて落ち込んだシェルドンが、自分の好みや考えを片っ端から見直し始める回です。
どちらも「考え直す」と訳されがちな2語ですが、見直しの範囲と手つきに差があります。長年の思い込みを改めるときの言い方とあわせて、台詞の順に見ていきます。
「reevaluate」は基準に照らして評価し直す
シェルドンとエイミーの場面で、エイミーはシェルドンがアスパラガスを食べていることに気づきます。続くやり取りがこちらです。
Amy: Is that asparagus? I thought you hate asparagus.
(それ、アスパラガス?あなたはアスパラガスが嫌いだと思っていたわ。)Sheldon: I thought so, too, but I also thought super-asymmetry was a good idea, so what else am I wrong about?
(僕もそう思っていた。だが、超非対称性は良い考えだとも思っていた。ならば、ほかに何を間違えている?)Amy: Oh, so now you’re reevaluating every opinion you’ve ever had?
(つまり今は、これまで持ってきた意見を全部評価し直しているの?)TBBT Season12 Episode10
reevaluate は evaluate(評価する)に「もう一度」の re が付いた語で、ある基準に照らして価値や正しさを点検し直すことを指します。苦手だった食べ物を実際に口にして判定し直すシェルドンの行動と、ぴたりと重なる選び方です。
シェルドンの I thought so, too, but ~ は、相手の前提にいったん「僕もそう思っていた」と同意してから、but 以下で見直しの理由を示す形です。自分の判断への自信が揺らいでいることが、この一文から読み取れます。
別の場面で、エイミーはレナードとペニーのもとを訪れ、シェルドンの様子を相談します。シェルドンに紅茶をいれてみてはと勧めるペニーに、エイミーはこう答えます。
Amy: He’s reevaluated tea. Now he thinks it’s nothing but leaf soup.
(紅茶も評価し直したの。今では葉っぱのスープにすぎないと思っているわ。)TBBT Season12 Episode10
reevaluate は、このように tea や opinion といった個別の対象を目的語に取りやすい語です。評価をやり直した結果、紅茶の位置付けが変わったことが now 以下で示されています。
「rethink」は考え方そのものを考え直す
同じ場面で、レナードの軽口にペニーがすかさず反論し、レナードも前言を引っ込めるやり取りが挟まります。その後、エイミーは不安を打ち明けます。
Amy: He’s rethinking everything. How long is it gonna be before he gets to me?
(彼、何もかも考え直しているの。私の番が来るまで、あとどれくらいかしら。)TBBT Season12 Episode10
rethink は think again の意味で、計画や方針、前提となる考え方そのものを見直すときに広く使われます。reevaluate が「評価を下し直す」点に重心があるのに対し、rethink は考え方を組み立て直し、場合によっては変えることまで含みやすい語です。
| 表現 | 焦点 | 劇中の例 |
|---|---|---|
| reevaluate | 基準に照らした評価のやり直し | reevaluating every opinion |
| rethink | 考え方や前提そのものの見直し | rethinking everything |
| I’ve always thought ~ | 長年の思い込みを示す | I’ve always thought I hated jazz |
見直しの結果を口にするときは、I’ve always thought ~ が役に立ちます。最初の場面の終わりで、シェルドンはジャズについても試しています。
Sheldon: Doesn’t it? I’ve always thought I hated jazz, maybe I was wrong.
(そうではないのか?ジャズは嫌いだとずっと思ってきたが、間違っていたのかもしれない。)TBBT Season12 Episode10
後の場面では、父が映った古い録画を見たあと、シェルドンが自分と父の人生を重ねて語ります。
Sheldon: I’ve always thought that my father’s journey and my own were so different, but he also faced failure and setbacks. Maybe our lives mirrored each other more than I thought.
(父の歩みと僕の歩みはまったく違うとずっと思っていた。だが、父もまた失敗や挫折に直面していた。僕たちの人生は、思っていた以上に重なり合っていたのかもしれない。)TBBT Season12 Episode10
I’ve always thought で長年の前提を示し、maybe や more than I thought で見直しの結論を添える流れです。好き嫌いの確認から始まった見直しが、人生の捉え方にまで広がっていく様子が伝わってきます。
まとめ|評価し直す reevaluate、考え直す rethink
今回は、基準に照らして評価し直す reevaluate と、考え方そのものを見直す rethink、さらに I thought so, too, but や I’ve always thought といった見直しの言い方を見てきました。違いをつかむと、考えが変わった経緯を英語で順序立てて伝えやすくなります。
思い込みを手放していくシェルドンの姿を追いながら、『ビッグバン★セオリー』の英語をこれからも味わっていきましょう。
この回のほかのコラムやフレーズ記事も、あわせて読むと場面のつながりが見えてきます。


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