カフェの会計で合計を伝え、「お店のおごり」の線引きを話すときの英語|『フレンズ』S06E13で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: カフェの会計で合計を伝え、「お店のおごり」の線引きを話すときの英語|『フレンズ』S06E13で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン6第13話では、カフェのセントラルパークで働くジョーイが、仲間に伝票を渡したり、一部の女性客の代金をただにしたりします。ただにした分の扱いをめぐって、ガンターとのやり取りも続きます。

会計の英語は、金額を伝える型と「お店のおごり」を伝える型をセットで覚えると使いやすくなります。店のルールを伝える言い方まで、場面の順に見ていきます。

目次

「All together, that’s $12.75」合計金額と「お店のおごり」を伝える

冒頭、ジョーイは仲間の注文を一人ずつ読み上げていきます。最後の二人の分と合計を伝える部分がこちらです。

Joey: Chandler, coffee and scone, $4.25 and Pheebs, herbal tea, $1.25.
(チャンドラー、コーヒーとスコーンで4ドル25セント。フィービー、ハーブティーで1ドル25セント。)
Joey: So, all together, that’s $12.75.
(てことで、全部で12ドル75セントだ。)
Friends Season6 Episode13(The One with Rachel’s Sister)

名前、品名、金額の順に並べるだけで、誰がいくら払うのかが伝わります。文の形にせず語を並べる言い方は、伝票を読み上げる場面と相性がいいと言えます。合計を伝えるときの all together は「全部で」、続く that’s は「それは〜になります」と金額を示す働きです。

金額を伝える言い方には、That’ll be ~. の形もあります。こちらは「〜になります」と、これから払ってもらう金額を告げる響きがあり、レジや客席で代金を伝える場面で使われることがあります。数字の読み方は、$4.25 なら four twenty-five のように、ドルとセントを分けて読むことが多いです。

続いて、代金を尋ねてきた女性客に、ジョーイはこう答えます。

Joey: That’s on the house courtesy of Joey Tribbiani.
(それは店のおごりだよ。ジョーイ・トリビアーニからのね。)
Woman: Oh, great. Well, tell him thanks.
(あら、うれしい。じゃあ、彼にお礼を伝えておいて。)
Friends Season6 Episode13(The One with Rachel’s Sister)

on the house は「お店持ちで」「無料で」という意味で、飲食店で使われることの多い言い回しです。courtesy of ~ は「〜の厚意で」と提供元を示す表現で、ジョーイは自分の名前をそこに入れています。女性客の tell him thanks は「彼にお礼を伝えて」で、自分を三人称で呼ぶジョーイの冗談に、そのまま乗った返しになっています。

「How come you’re charging me for it?」ただにした分を請求されたら

場面が変わり、店で働くジョーイに、ガンターがその朝のチップの分け方を伝えます。その中で、ジョーイには8ドルを払う側に回ってもらうと告げられます。ここで使われている owe は「借りがある」「払う義務がある」という動詞です。驚くジョーイに、ガンターは理由を続けます。

Gunther: For all the free food you gave away.
(お前がただで配った食べ物の分だ。)
Joey: Well, if it’s free food how come you’re charging me for it?
(でもさ、ただの食べ物なら、なんで俺に請求するんだよ?)
Gunther: We don’t give anything away unless it’s someone’s birthday.
(誰かの誕生日でもない限り、うちは何もただでは出さない。)
Friends Season6 Episode13(The One with Rachel’s Sister)

give away は「ただで渡す」「配る」という句動詞です。ジョーイの how come ~? は「どうして〜なの?」という口語の聞き方で、why と違って後ろが you’re charging と普通の語順のまま続きます。charge A for B は「BのことでAに代金を請求する」という形です。

お金の向きで整理すると、次のようになります。

表現 意味 お金の向き
owe 借りがある・払う義務がある 主語が払う
charge A for B BのことでAに請求する Aが払う
pay for ~ 〜の代金を払う 主語が払う
give away ただで渡す お金は動かない

ジョーイは「ただなのに払うのはおかしい」と言葉のうえで反論しますが、ガンターは店のルールで返します。unless it’s someone’s birthday の unless は「〜でない限り」で、原則と例外を一文で示せます。ただにしてよいのは誕生日のときだけ、という線引きがここで示されています。unless の後ろは、未来のことでも現在形で続ける点も押さえておくと便利です。

「You’re paying for that」ルールの例外を使いすぎたとき

このあとジョーイは、来店した女性客に誕生日の歌を歌うようになります。別の女性客に歌っているところを見ていたガンターは、こう切り出します。

Gunther: You’re paying for that.
(その分はお前が払えよ。)
Joey: What? No, no, it’s her birthday.
(え?いやいや、彼女の誕生日なんだって。)
Gunther: You’ve sung Happy Birthday to 20 different women today.
(今日だけで20人の女性に誕生日の歌を歌ってるだろ。)
Friends Season6 Episode13(The One with Rachel’s Sister)

You’re paying for that. は現在進行形を使い、「その分はあなた持ちになる」と決まったこととして伝える言い方です。ジョーイは店のルールどおり it’s her birthday と返しますが、ガンターは You’ve sung ~ today と現在完了で今日一日の回数を挙げ、言い分を受け付けません。

友人どうしの食事でも、冗談めかして You’re paying for that. と言うことはありますが、言い方によっては強く聞こえます。相手との関係や場の空気を見て使うのが無難です。

Gunther: You are no longer authorized to distribute birthday muffins.
(お前にはもう、誕生日のマフィンを配る権限はない。)
Friends Season6 Episode13(The One with Rachel’s Sister)

no longer は「もう〜ない」、be authorized to ~ は「〜する権限がある」です。あえて改まった言い方を選ぶことで、例外の扱いを取り上げることがはっきり伝わります。20 different women の different は「それぞれ別の」で、同じ人に何度も歌ったのではないことを数字とあわせて強めています。店のおごりの線引きが、最後は権限の話として締めくくられる流れになっています。

まとめ|カフェの会計とおごりの英語

all together, that’s ~ で合計を伝え、That’s on the house でおごりを伝え、unless や You’re paying for that で線引きを示す流れを見てきました。金額と例外の言い方がそろうと、お店での会話が組み立てやすくなります。

次に観るときは、伝票を読み上げるジョーイの声にも耳を傾けると、数字の言い方が自然に入ってきます。

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