「手を貸してくれたら仕事を取り戻してあげる」と持ちかけられたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S06E21で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「手を貸してくれたら仕事を取り戻してあげる」と持ちかけられたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S06E21で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン6第21話では、テレビドラマの主役をつかんだジョーイが、番組を降ろされそうだと知ります。困ったジョーイに、番組のロボットを作って操作しているウェインから、ある取引が持ちかけられます。

「手を貸してくれたら」と条件を出されたとき、英語でどう返すかは迷いやすいところです。相談、頼みごと、交換条件への返し方を、場面の流れに沿って見ていきます。

目次

「You’ve got to win over the guy」困りごとを相談して、助言を受ける

モニカ、チャンドラー、フィービーの部屋で、ジョーイは番組を降ろされそうな事情を仲間に話します。

Joey: So, apparently, there’s, like, a million guys out there that can play Mac.
(つまりさ、マックを演じられるやつなんて、世の中に何百万人もいるらしいんだ。)
Joey: And there’s only this one robot and this one guy who controls it.
(でも、ロボットはあの1台だけで、それを操作してるのもあの男だけなんだよ。)
Joey: I didn’t know he could get me fired. What am I going to do?
(あいつが俺をクビにできるなんて知らなかった。どうしたらいいんだ?)
Monica: Well, you know, Joey you’re a pretty charming guy.
(ねえ、ジョーイ、あなたってけっこう魅力的な人じゃない。)
Joey: Thanks, but I kind of have a problem to deal with here.
(ありがとう、でも今はちょっと片づけなきゃいけない問題があってさ。)
Monica: No, sweetie, you’ve got to win over the guy who controls C.H.E.E.S.E.
(そうじゃなくて、ねえ、C.H.E.E.S.E.を操作してる人を味方につけないと。)
Friends Season6 Episode21(The One Where Ross Meets Elizabeth’s Dad)

What am I going to do? は「どうしたらいいんだ」と、困っている気持ちをそのまま相手に投げかける問いかけです。I kind of have a problem to deal with here. の deal with は「対処する」で、kind of を入れて言い方を少しやわらげています。ジョーイはモニカのほめ言葉を、今はそれどころではないと受け流しています。

モニカの you’ve got to ~ は「〜しなきゃ」と強く勧める形で、win over は「説得して味方につける」という句動詞です。この助言に、ジョーイはこう応じます。

Joey: That’s not a bad idea.
(それ、悪くない考えだな。)
Joey: Okay, but if I got to turn on the charm tomorrow I’m not wasting any more of it over here with you guys.
(よし。でも明日愛想を振りまかなきゃいけないなら、これ以上ここでお前らに使って減らすわけにはいかないな。)
Friends Season6 Episode21(The One Where Ross Meets Elizabeth’s Dad)

That’s not a bad idea. は、否定の形を使いながら「なかなかいい考えだ」と賛成を伝えます。turn on the charm は「愛想よくふるまう」という言い回しで、魅力をスイッチのように入れるたとえになっています。

「What do you need?」もう一度頼んだあとで、交換条件を持ちかけられる

撮影所で、ジョーイはウェインに直接頼みます。自分の役のオーディションに俳優が来ていると伝えたうえで、You got to give me a second chance. と続けます。give me a second chance は「もう一度チャンスをくれ」で、You got to ~ と合わせて頼み込む形になっています。

got to は have got to のくだけた形で、「〜しなきゃ」という強い必要を表します。前の場面でモニカが使った you’ve got to ~ と同じ形が、今度はジョーイの頼みごとの中に出てくる点も分かります。

場面が楽屋に移り、ジョーイがチャンドラーに仕事を失うと嘆いているところへ、ウェインが訪ねてきます。

Wayne: Joey, Joey, I’ll get you your job back if you help me out.
(ジョーイ、ジョーイ、手を貸してくれたら、仕事を取り戻してあげるよ。)
Joey: Why should I help you out?
(なんで俺がお前に手を貸さなきゃいけないんだよ?)
Chandler: The reason he just said.
(今こいつが言った理由のためだろ。)
Joey: What do you need?
(何が要るんだ?)
Friends Season6 Episode21(The One Where Ross Meets Elizabeth’s Dad)

I’ll get you ~ back if you ~. は「〜してくれたら…を取り戻してあげる」と、条件と見返りを一文で示す言い方です。help ~ out は「〜に手を貸す」で、help だけより、困っている相手を助けるという響きが加わります。ジョーイの Why should I ~? は「なんで俺が〜しなきゃいけないんだ」と、いったん突っぱねる返しです。

チャンドラーの The reason he just said. は、ジョーイに向けて、理由ならたった今聞いたばかりだと指摘する一言です。それを受けたジョーイは What do you need? と、条件の中身を尋ねる返事に切り替えます。突っぱねる返しと聞き返す返しが続けて並ぶため、交換条件への二通りの返し方を一度に見られます。

「I guarantee you keep your job」条件の中身を聞く

ウェインはまず、撮影所のステージでジョーイがきれいな女性と話しているのを見た、と切り出します。求めたのは、女性と話すこつを教えてもらうことでした。

Wayne: I wish I could talk to her.
(彼女と話せたらなあ。)
Joey: What? Are you in love with her or something?
(何だよ?彼女に惚れてるとか?)
Wayne: Yeah… her… all of them… anyone.
(うん……彼女に……みんなに……誰にでも。)
Chandler: Yeah, I’ve been there, my friend.
(ああ、その気持ちはわかるよ、友よ。)
Friends Season6 Episode21(The One Where Ross Meets Elizabeth’s Dad)

I wish I could ~. は「〜できたらいいのに」と、今はできないことを願う形で、could が現実とは違う状況を表しています。ジョーイの ~ or something? は「〜とか?」と、言い切らずに推測を投げる聞き返し方です。チャンドラーの I’ve been there. は「自分も同じ経験がある」と相手に共感を示す言い回しで、there は場所ではなく、相手が今いる状況を指しています。

そのうえで、ウェインは条件をはっきり口にします。

Wayne: Listen, I guarantee you keep your job if you can teach me how to talk to women like you do.
(いいかい、君みたいに女性と話す方法を教えてくれたら、仕事は続けられると保証する。)
Joey: Oh, well, Wayne… it’s not really something you can teach, you know? It’s pretty much something you’re born with…
(ああ、いや、ウェイン……それって教えられるもんじゃないんだよ。ほとんど生まれつきのもんでさ……)
Friends Season6 Episode21(The One Where Ross Meets Elizabeth’s Dad)

ウェインの I guarantee you ~ if you can ~. は、条件付きで約束する言い方で、先ほどの I’ll get you ~ back if ~ より guarantee の分だけ強い保証になっています。ジョーイの It’s not really something you can teach. は、not really で否定をやわらげながら、頼まれたことが簡単ではないと伝える返しです。

pretty much は「ほとんど」で、言い切りを少し和らげながら「生まれつきのもの」と続けています。条件を聞いたうえで、その中身にどう答えるかまでが会話として続いています。

まとめ|交換条件を持ちかけられたときの英語

What am I going to do? で相談し、I’ll get you ~ back if you help me out と条件を出されて、Why should I ~? と What do you need? の二通りで返す流れを見てきました。条件の言い方と返し方を対で覚えると、頼みごとの交渉を聞き取りやすくなります。

ジョーイと仲間たちの会話の続きを追いながら観ると、取引の場面の英語がより身近に感じられます。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この回の英語が広がります。

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