「endorse」とは?アメリカの小切手の裏書きと入金の文化と英語|『BONES』S09E15で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「endorse」とは?アメリカの小切手の裏書きと入金の文化と英語|『BONES』S09E15で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン9エピソード15では、ブレナンの本の前払い金の小切手をめぐって、ブースとブレナンが言葉を交わします。今回は、その会話に出てくる endorse(裏書き)や deposit(入金)を手がかりに、アメリカの小切手の文化と、それにまつわる英語を紹介します。

日本では個人が小切手を使う機会はあまりありませんが、アメリカのドラマや映画では今もよく登場します。仕組みを知っておくと、会話の意味がぐっと分かりやすくなります。

目次

本の前払い金と「名義」の話

朝の家の場面で見つかった小切手について、まずこんな説明があります。

— It’s an advance against the paperback sales of my last book.
(この前の本の、ペーパーバックの売り上げに対する前払い金。)

BONES Season9 Episode15 (The Heiress in the Hill)

advance は「前払い金」です。出版の世界では、本の売り上げから入るはずの印税を、出版社が作家に先に支払うお金を指すとされています。against は「〜を見越して」「〜と引き換えに」の意味で、売り上げを当てにして先に受け取るお金だと分かります。一般には、売れ行きが届かなくても前払い金を返す必要はないとされています。

続いて、この小切手を銀行で入金してきてほしいと頼む声に、断りの返事が返されます。その理由として出てくるのがこの言葉です。

— Because you know what? It’s in your name.
(だって、名義がそっちだから。)

BONES Season9 Episode15 (The Heiress in the Hill)

小切手には、支払いを受ける人の名前が書かれています。in your name は「あなたの名義で」の意味で、名前の書かれた本人でなければ、そのままでは扱いにくいことが伝わってきます。表側の受取人の欄に書かれた人は payee と呼ばれ、裏書きのサインは、そこに書かれた名前と同じ形でするのが基本とされています。

「endorse」は小切手の裏にサインすること

そこで出てくるのが、endorse という動詞です。

— I’ll endorse it over to you.
(そっちに裏書きして渡す。)

Booth: No, I can’t take that.
(いや、受け取れないよ。)

Booth: That’s more than I make in a year.
(俺の年収より多いんだぞ。)

BONES Season9 Episode15 (The Heiress in the Hill)

endorse は、小切手の裏面に署名すること、つまり「裏書き」です。受取人は入金や換金の前に裏面にサインするのが一般的な流れとされています。さらに endorse ~ over to … と言うと、「裏書きして別の人に譲る」という意味になります。裏面に自分の署名と、Pay to the order of(〜に支払うこと)+相手の名前を書き添える形が紹介されることが多いようです。

ただし、こうして他人に回した小切手を、銀行が必ず受け付けるとは限らないとされています。作中ではその手前で、ブースが「受け取れない」と断っています。I can’t take that. は、お金や贈り物を辞退するときの定番の言い方です。

「deposit」と、2人のお金の行き先

その後、ブースのほうから「お金のことだけど」と話を切り出す場面があり、こんな言葉が返されます。

— Don’t worry about it, Booth.
(気にしないで、ブース。)

— I’ll deposit the check.
(小切手は入金しておく。)

BONES Season9 Episode15 (The Heiress in the Hill)

deposit は「預け入れる」「入金する」です。反対に、小切手を現金に替えることは cash a check と言います。会話はそこから、そのお金を2人のものとして考えるなら、使い道に自分も口を出せるのか、という話へ進んでいきます。

終盤には、ブレナンの口から次の言葉が出てきます。

Brennan: To our joint account.
(私たちの共同口座に。)

BONES Season9 Episode15 (The Heiress in the Hill)

joint account は、2人以上の名義で持つ共同口座のことです。To ~. は乾杯のときによく使う形でもあり、「〜に」と相手や物事に気持ちを向ける言い方になっています。

英語 意味
endorse 小切手の裏にサインする(裏書き)
deposit 口座に入金する
cash a check 小切手を現金に替える
payee 受取人
joint account 共同名義の口座

まとめ|1枚の小切手から見えるお金の英語

今回は『BONES』シーズン9エピソード15から、前払い金の advance、名義を表す in your name、裏書きの endorse、入金の deposit、共同口座の joint account を紹介しました。

1枚の小切手をめぐる短い会話にも、アメリカのお金の仕組みと、それを表す英語が詰まっているのが見どころです。

このエピソードの他のコラムでは、misplace と lose の違いや、言いたいことがありそうな相手に話を促す英語も取り上げています。

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