仕事中にこっそり抜け出しているのを、ごまかすときの英語|『BONES』S05E09で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 仕事中にこっそり抜け出しているのを、ごまかすときの英語|『BONES』S05E09で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン5エピソード9では、ホッジンス、スイーツ、フィッシャーの3人が、話題のSF大作のプレミア上映で良い席を取るために、仕事の合間に交代で映画館の列に並びます。今回は、抜け出していることを周りに悟られまいとする3人の会話から、仕事中にごまかすときの英語を読み解きます。

本人たちは真剣に取り繕っているのに、言葉を重ねるほど怪しくなっていくのが見どころです。

目次

「仕事の相談」のふりをして、交代の電話を断る

FBIでブース、ブレナンと話していたスイーツの電話が鳴ります。研究所のホッジンスからで、列に並んでいるフィッシャーと交代してほしいという連絡です。

Hodgins: Fisher just called from the movie line. He’s gotta get back to the lab so you have to relieve him because I can’t.
(フィッシャーが映画の列から電話してきた。ラボに戻らなきゃならないから、お前が代わってやってくれ。俺は無理なんだ。)

Sweets: I understand. That’s a fascinating case, um – I’m needed for a consult. We’re – we’re through here, right?
(わかりました。それは興味深い症例ですね。ええと、相談に呼ばれているので。こちらはもう済みましたよね?)

BONES Season5 Episode9 (The Gamer in the Grease)

relieveには「持ち場を交代する」という意味があります。スイーツは電話の相手には仕事の相談を受けているような言い方をし、目の前の二人には相談に呼ばれていると告げて席を立とうとします。I’m needed for ~は、仕事を抜ける口実によく使われる形です。

ところがブースは、スイーツも一緒に来るように言います。スイーツは電話口に戻ってこう続けます。

Sweets: Yeah… okay. So I’m afraid you’re gonna have to, uh, take care of the patient on your own at this juncture. Right now.
(ええ……わかりました。というわけで申し訳ないのですが、今の段階ではその患者さんはご自分で対応していただくしかありません。今すぐに。)

Hodgins: Sweets, I’m knee-deep in larvae and dicotyledons here.
(スイーツ、こっちは幼虫と双子葉植物で手いっぱいなんだよ。)

Sweets: I’m sorry doctor. Bye now.
(すみません、先生。では、失礼します。)

BONES Season5 Episode9 (The Gamer in the Grease)

「患者」は、列に並ぶ役目をぼかしたたとえです。表現を整理すると次のようになります。

表現 意味 場面での働き
I’m afraid ~ 残念ながら〜 断りをやわらげる
take care of ~ on your own 自分で〜に対応する 相手に任せる
be knee-deep in ~ 〜に追われている 手が離せないと訴える
Bye now. では、失礼します 電話を切り上げる

knee-deepは「膝まで浸かっている」状態から、仕事に埋もれている様子を表します。

上司の前で、抜け出しているのを取り繕う

研究所では、上司のカムがホッジンスとフィッシャーの様子に気づき始めます。分析結果を急いでまくし立てるホッジンスに、カムはこう尋ねます。

Cam: You’re talking really fast. Are you late for something?
(ずいぶん早口ね。何かに遅れそうなの?)

Hodgins: No. No. Why? Do you want me to go through it all again, more slowly?
(いや、いや。なんで? もう一回、ゆっくり説明しようか?)

BONES Season5 Episode9 (The Gamer in the Grease)

Are you late for something?は、相手の急ぎぶりから予定を探る質問です。ホッジンスはgo through it all again(全部もう一度説明する)と申し出て、急いでいないふりをしています。

列から駆け戻ったフィッシャーも、カムに呼び止められます。

Cam: Hey. Are you out of breath, Mr. Fisher?
(あら。息が切れてるの、ミスター・フィッシャー?)

Fisher: No, I’m – I’m just thankful I’m breathing, you know. Never know when that luxury will end.
(いいえ、ただ……息ができることに感謝しているだけです。そのぜいたくがいつ終わるか分かりませんから。)

BONES Season5 Episode9 (The Gamer in the Grease)

報告を終えて立ち去りかけたカムに、フィッシャーは聞かれてもいないことを口にします。

Cam: Very good, Mr. Fisher.
(よくできたわね、ミスター・フィッシャー。)

Fisher: All right, I’ve always been a multitasker.
(ええ、昔からいくつも同時にこなせるたちでして。)

Cam: Multitasker? What would be splitting your focus?
(同時に? 何に気を取られているの?)

BONES Season5 Episode9 (The Gamer in the Grease)

split one’s focusは「注意が分散する」という意味です。余計なひと言がかえって疑いを招いたのが分かります。

まとめ|交代を回す英語と、取り繕う英語

relieveで交代を頼み、I’m needed for a consultやI’m afraidで抜ける口実を作り、knee-deep inで手が離せないと訴えます。疑われたときのAre you late for something?やAre you out of breath?という問いかけも、場面ごと覚えておくと使える表現と言えます。

3人の苦しい言い訳を思い出しながら、次回も『BONES』と一緒に英語を学んでいきましょう。

公開初日に並ぶ行列の文化や、surprise と amaze の違いは、同じエピソードの別のコラムで扱っています。

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