海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン9エピソード2では、カムのもとに身に覚えのない請求の手紙が次々に届き、銀行口座も凍結されることになります。その会話には、credit score や collection agency など、アメリカの暮らしとお金の信用に関わる言葉が続けて出てきます。
日本ではあまり意識されない「信用の点数」が、アメリカでは家を借りる、ローンを組むといった場面で大きな意味を持つとされています。今回は、作中の場面を手がかりに、その文化と英語を読み解きます。
「collection agency」からの手紙
物語の冒頭、通勤の車の中で、カムがこんなふうに切り出します。
Cam: This is the third letter I’ve gotten from a collection agency.
(取り立て会社から手紙が来たの、これで3通目よ。)BONES Season9 Episode2 (The Cheat in the Retreat)
collection agency は、支払われていない代金の回収を請け負う会社のことで、日本語の「債権回収会社」「取り立て会社」にあたります。アメリカでは、未払いの請求がこうした会社に回され、督促が手紙で届くのが一般的な流れとされています。
続いて、手紙の宛先がすべて自分の情報と一致していることが語られます。
— No, they all have my Social Security number, correct address…
(違うの、どれも私の社会保障番号も、住所も合っていて…。)— But I know I didn’t buy a portable tool shed for $1,800.
(でも、1,800ドルの組み立て式の物置なんて買っていないのは確かです。)BONES Season9 Episode2 (The Cheat in the Retreat)
Social Security number は、もともと年金などの社会保障のために割り当てられる9けたの番号です。アメリカでは銀行口座の開設やクレジットカードの申し込みなど、本人確認の場面で広く使われるとされています。この番号と住所がそろっているからこそ、単なる人違いとは言えない、という困惑が伝わってきます。
暮らしを左右する「credit score」
研究所では、この先に起こりうることを並べる声があります。
— Your credit score‘s gonna flat line.
(クレジットスコアが一気に地に落ちる。)— You’re not gonna be able to get money out of an ATM, your assets are going to end up being frozen…
(ATMでお金も下ろせなくなるし、資産は凍結されることになる…。)BONES Season9 Episode2 (The Cheat in the Retreat)
credit score は、個人がお金をきちんと返せるかどうかを数字で表した「信用スコア」です。代表的な FICO スコアは300〜850点の幅で示され、点数が高いほど信用が高いとされています。計算では、期日どおりに支払ってきたかという支払い履歴の比重が最も大きいとされています。flat line は心電図の線が平らになる様子から来た言い回しで、「急落して底を打つ」という大げさなたとえになっています。
この点数は、ローンやクレジットカードの審査だけでなく、アパートを借りるときや保険料にも影響することがあるとされています。点数が下がると暮らしのあちこちに響くため、深刻な話題として受け止められるのが分かります。同じ流れで、こんな言葉も出てきます。
— Your wages will be garnished.
(給料も差し押さえられる。)BONES Season9 Episode2 (The Cheat in the Retreat)
garnish は料理の「付け合わせ」の意味で知られますが、お金の話では「給料を差し押さえる」という意味になります。未払いの借金がある場合に、給料の一部が支払いに回されることを指す語とされています。
「freeze」と「cancel」で止まるお金
その後、研究所での会話で、銀行とカードの状況が報告されます。
— The manager at my bank can’t help.
(銀行の担当者には、どうにもできないって。)— He’s gonna have to freeze all the accounts until this is worked out.
(この件が片づくまで、口座は全部凍結するしかないって。)— And your credit cards?
(じゃあ、クレジットカードは?)— All canceled. All of them.
(全部止められた。1枚残らず。)BONES Season9 Episode2 (The Cheat in the Retreat)
freeze an account は「口座を凍結する」で、預金の出し入れができない状態にすることです。until this is worked out は「この件が解決するまで」という決まった言い方として覚えておくと便利です。カードの cancel は「解約する・無効にする」の意味で、ここでは使えなくなったことを表しています。
終盤には、また取り立て会社から手紙が届き、請求額がさらにふくらんだことも語られます。I owe ~(〜の借りがある、〜を払わなければならない)は、請求額を伝えるときの基本の形です。信用とお金が結びついたアメリカの暮らしの一面が、作中の短い会話からも読み取れます。
まとめ|信用スコアからアメリカの暮らしが見える
今回は『BONES』シーズン9エピソード2から、取り立て会社を指す collection agency、本人確認に使われる Social Security number、信用の点数 credit score、給料の差し押さえを表す garnish、口座の freeze などを読み解きました。信用スコアを知ると、ドラマの登場人物がお金の話で深刻になる理由も見えてきます。
次回も『BONES』を観ながら、アメリカの暮らしに根ざした英語にふれていきましょう。
あいさつや励ましの英語を扱った同じエピソードのコラムも、この回の会話をもう一歩近くから読み解いています。


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