「give it a rest」の意味と使い方|『モダンファミリー』S08E13で学ぶ英会話

「give it a rest」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

相手の一言一言が気に障って、「もうやめてほしい」と口に出したくなる瞬間が、ドラマには時々あります。理由を説明する余裕もなく、短い言葉でぴしゃりと止めたいときです。

その短い一言に使える「give it a rest」を、『モダンファミリー』シーズン8第13話の後半、ジョーの野球コーチであるコーチ・ゲイリーに「手を出して」と声をかけられたジェイが、「いい加減にしてくれ」と突き放す場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「give it a rest」の意味とニュアンス

give it a rest
意味:いい加減にやめる、もうその話はやめにする

give it a rest は、同じ話や行動を繰り返す相手に、「もう十分だ、やめてくれ」と伝える口語表現です。rest は「休み、休憩」で、文字どおりには「それに休みを与える」という意味になります。続いてきた話や行動に区切りをつけ、いったん休ませる、という組み立てです。

it は特定の物を指すというより、いま続いている話や行動全体を受けています。そのため、何をやめてほしいのかを、前後の流れが決めます。対象をはっきり言いたいときは、give it a rest with the jokes のように with を足して、やめてほしい中身を後ろに置きます。

形は、命令形の Give it a rest. が基本です。Why don’t you give it a rest? や Can you give it a rest? のように、疑問の形にすると、少し間接的な頼み方になります。命令形のまま使うと、いらだちや反発を含んだ強い響きになり、くだけた場面で使われます。

直訳の「それを休ませて」では意味が通りにくく、「いい加減にして」「もうやめて」「その話はもういいよ」のように、相手との距離と怒りの強さに合わせて言い換えます。

【ここがポイント!】

  • 「give it a rest」の核は、続いている話や行動に区切りをつけて休ませること
  • 命令形は強く、Can you … の形にすると少しやわらかい頼み方になる
  • 訳は「いい加減にして」「もうやめて」から、怒りの強さで選ぶ

『モダンファミリー』S08E13のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

コーチ・ゲイリー(ジョーの野球コーチ)が、ジェイに「手を出してください」と声をかける場面です。ジェイは「また俺に恥をかかせるためか」と受け取り、コーチが聞き返すと、いらだちをそのまま言葉にします。フレーズは、ジェイが聞き返しに返す一言に出てきます。

Coach Gary: Give me your hand.
(手を出してください。)

Jay: Why? So you can show me up again?
(なんでだ? また俺に恥をかかせるためか?)

Coach Gary: What are you talking about?
(何のことですか?)

Jay: Give it a rest. You come in here with your young shoulders, your ukulele.
(いい加減にしてくれ。若い肩だのウクレレだのを持って、ここに乗り込んできやがって。)

Coach Gary: I’m not trying to show you up, Jay. I’m trying to impress you.
(あなたに恥をかかせるつもりはありませんよ、ジェイ。感心してもらいたいんです。)

Modern Family Season8 Episode13 (Do It Yourself)

シーン解説と心理考察

ジェイの Why? So you can show me up again? は、手を出すよう言われただけの場面に、目的を疑う一言を返しています。show me up は「人前で自分を引き立て役にして恥をかかせる」という意味の動詞表現で、again が付くことで、「また」という含みが言葉に乗っています。コーチの一言を、親切としてではなく、また自分が引き立て役にされる前触れとして受け取っている構図です。

コーチが What are you talking about? と聞き返すと、ジェイは Give it a rest. と、説明を求められる前に話を止めにかかります。理由を並べる代わりに短く突き放す言い方で、いらだちが前に出ています。そのあとの You come in here with your young shoulders, your ukulele. では、コーチの持ち物や若さを名指しで挙げ、不満の中身を具体的に並べています。

コーチは I’m not trying to show you up, Jay. と、ジェイの受け取り方を否定し、続けて I’m trying to impress you. と本当の狙いを言います。名前を呼び添え、ジェイの受け取り方の否定と本心を順に言葉にして返しています。

give it a rest は、ジェイの反発を、一語ずつ説明せずに、一言で止める働きをしています。ジェイが何を止めたいのかが、コーチの聞き返しと、ジェイの具体的な不満によって、あとから輪郭を持つ流れです。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

同じ曲を何度も鳴らし続けているオルゴールに、誰かがそっと手を置いて、ふたを閉じる。止まらずに流れ続けていた音が、そこで途切れます。音を終わらせるのではなく、いったん休ませる動きです。

rest(休み)を it(続いている話)に give(与える)と読むと、そのふたを閉じる動作が見えてきます。ジェイにとってのオルゴールは、コーチ・ゲイリーの言動のすべてでした。止めたい中身を一つずつ説明する前に、全体にふたをかぶせる、という使い方です。

誰かに話を止めたくなったとき、頭の中でその話にふたをかぶせる絵を浮かべると、give it a rest が口から出やすくなります。

例文で覚える「give it a rest」

give it a rest は、くだけた会話で、繰り返される話や言動を止めたいときに使えます。止めたい中身の違う3つの場面で、置き方を確かめていきましょう。

Give it a rest! You’ve been complaining all morning.
(いい加減にして! 朝からずっと文句ばかりじゃない。)
家族の愚痴にうんざりした日常の場面です。命令形で言い切り、あとに理由の一文を足すと、止めたい中身が伝わります。

I wish he would give it a rest and let us work.
(彼がもう口出しをやめて、私たちに仕事をさせてくれたらいいのに。)
同僚の口出しに困った職場の場面です。I wish he would と願いの形にすると、本人には言えない気持ちを、第三者に語る言い方になります。

A: But I’m just saying it was your fault.
B: Give it a rest. We’ve talked about this enough.
(A:でも君のせいだったって言ってるだけだよ。)
(B:もうやめて。この話は十分したでしょ。)
言い争いを終わらせたい、往復の会話です。Give it a rest. のあとに、話し合いはもう済んだという理由を添えると、強い響きが少し整います。

あわせて覚えたい関連表現

knock it off
(やめろ、いい加減にしろ)
knock it off は、うるさい行動やいたずらをはっきり止めさせる、くだけた言い方です。give it a rest よりも、行動を止める命令の響きが強くなります。

cut it out
(やめてよ)
cut it out は、行動そのものを今すぐやめさせる言い方です。give it a rest は、同じ話や文句を繰り返すことをやめさせる場面と相性のよい表現です。

lay off
(ほっといてくれ、構わないでくれ)
lay off は、相手に攻撃的に当たるのをやめさせる言い方です。give it a rest は、しつこく続く話題や行動をいったん終わらせたいときに使います。

Note|何を止めたいのか。give it a rest と3つの「やめて」の焦点の違い

give it a rest には、「やめて」と訳せる近い表現がいくつかあります。何を止めたいのかという焦点が、選び分けの手がかりになります。

同じ冗談を何度も繰り返す同僚に困っている場面で考えてみます。冗談そのものを繰り返す話として止めたいなら give it a rest です。焦点は「繰り返されている話や文句」にあります。騒がしく机をたたいているような行動を、今すぐ止めさせたいなら knock it off や cut it out です。焦点は「いま起きている行動」にあり、命令の響きが強くなります。冗談の中身が自分への攻撃になっていて、当たるのをやめてほしいなら lay off です。焦点は「相手に向かう当たりの強さ」です。

今回のシーンのジェイは、コーチ・ゲイリーの言動に対して give it a rest を選んでいます。手を出すよう言われる、聞き返される、といったやり取り全体を、一度止めてほしい、という焦点の言葉選びです。

同じ「やめて」でも、止めたいのが話か、行動か、当たりの強さかで、選ぶ言葉は変わります。

まとめ|もう十分、を短く伝える一言

give it a rest は、繰り返される話や言動に区切りをつけて、いったんやめてほしいと伝える口語表現です。命令形は強く、Can you … の形にすると少しやわらかい頼み方になります。

家族の愚痴、同僚の口出し、言い争いの終わりなど、同じことが続いてうんざりした場面で、短く「もう十分」を伝える形として使えます。

しつこく続く話に区切りをつけたくなったとき、頭に浮かぶ一言として、手元に置いておけます。

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