「I can take care of myself」お金の助けを断る友達と、それでも気にかける友達の英語|『フレンズ』S06E06で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「I can take care of myself」お金の助けを断る友達と、それでも気にかける友達の英語|『フレンズ』S06E06で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン6第6話は、モニカの部屋へ移ることになったチャンドラーと、ジョーイの同居最後の夜を描く回です。これからは家賃をジョーイが払うことになり、チャンドラーはしばらく立て替えようかと申し出ますが、ジョーイはその申し出をきっぱり断ります。

友達からの助けを断るときの言い方と、それでも相手を気にかける側の言い方を、二人のやり取りの順にたどっていきます。

目次

「Why don’t I just cover you for a while?」立て替えを申し出る言い方と断る言い方

引っ越しを控えたチャンドラーは、ジョーイに請求書を順に見せていきます。その途中で、チャンドラーはこう切り出します。

Chandler: Now, look, I know I kind of sprung this whole “me moving out on you” thing, so why don’t I just… why don’t I just cover you for a while?
(なあ、聞いてくれ。俺が出ていく話を急に持ち出したのは分かってる。だから、その……しばらく俺が立て替えておくってのはどうだ?)
Joey: No, no, no way. Joey Tribbiani does not take charity…
(いや、いや、ありえない。ジョーイ・トリビアーニは施しは受けない……)
Joey: Anymore.
(もうな。)
Chandler: It’s not charity, Joe.
(施しじゃないよ、ジョー。)
Friends Season6 Episode6(The One on the Last Night)

cover にはいくつも意味がありますが、ここでは「人の分の費用をまかなう」という使い方です。cover you for a while で「しばらくの間、君の分を払っておく」となります。why don’t I ~? は「自分が〜しようか」と自分から申し出る形で、相手に選ぶ余地を残した提案になります。sprung は spring の過去形の口語的な形で、チャンドラーは話を急に持ち出したことを自分で認めています。

ジョーイの does not take charity は、自分の名前を主語にして「施しは受けない」と宣言する形です。続けて Anymore. と付け足すことで、以前は受けていたと自分で認める形になり、冗談として響きます。チャンドラーは It’s not charity と、施しという見方そのものを打ち消して返します。ジョーイはさらにこう続けます。

Joey: No. Forget it, okay? I mean, thanks, but I’m done taking money from you, all right? I can take care of myself.
(いや。いいって、な?つまり、ありがとな、でもお前から金をもらうのはもう終わりだ、いいか?自分のことは自分でできる。)
Friends Season6 Episode6(The One on the Last Night)

I’m done ~ing は「〜するのはもうやめた」と区切りをつける言い方です。thanks, but で気持ちには礼を言いつつ、申し出は受けないという順番になっています。I can take care of myself. は「自分のことは自分でできる」という意味で、助けがいらない理由を一言でまとめています。

「so I don’t hurt his pride」相手のプライドを傷つけずに助けたいとき

場面がモニカとレイチェルの部屋に移り、チャンドラーはフィービーにジョーイのお金の件を話します。

Phoebe: Is Joey going to have to give up the apartment?
(ジョーイはあの部屋を手放さなきゃいけなくなるの?)
Chandler: Well, I hope not. I tried to offer him some money, but he wouldn’t take it.
(そうならないといいけどな。金を渡そうとしたんだけど、受け取らなかったんだ。)
Phoebe: Well, how much do you think he needs?
(それで、いくら必要だと思うの?)
Chandler: I figured $1,500 would cover him for a few months, you know? But I have to trick him into taking it so I don’t hurt his pride.
(1,500ドルあれば数か月はしのげると思ってさ。でも、あいつのプライドを傷つけないように、うまく受け取らせなきゃならない。)
Friends Season6 Episode6(The One on the Last Night)

give up the apartment は「部屋を手放す」という意味で、家賃を払えなくなった場合を心配する問いです。チャンドラーの答えにある he wouldn’t take it の wouldn’t は、「どうしても受け取ろうとしなかった」と相手が拒んだことを表します。単なる過去の否定 didn’t よりも、本人の意思で断ったことが伝わる形です。

ここでも cover が出てきます。最初の場面の cover you は申し出の言葉でしたが、こちらの cover him for a few months は「数か月分をまかなえる」と金額の見積もりを述べる使い方です。trick him into taking it は「trick + 人 + into ~ing」で、「うまく仕向けて〜させる」という意味になります。so I don’t hurt his pride は目的を表す so で、プライドを傷つけないために、と理由を添えています。

金額の見積もりと、プライドを傷つけない渡し方の両方が、同じ発言の中で語られています。このあともチャンドラーはあの手この手でお金を渡そうとしますが、思うようにはいきません。

「I want to make sure that you’re okay」見抜かれたあとで、助けたい理由を伝える

場面がチャンドラーとジョーイの部屋に戻ると、ジョーイは大きな白い犬の置物をチャンドラーに贈ろうとします。チャンドラーは受け取れないと言ったあと、その犬を1,500ドルで買い取ると言い出します。ジョーイはすぐに気づきます。

Joey: Wait a second. I see what you’re trying to do here. You’re-you’re-you’re trying to give me money again.
(ちょっと待て。お前が何をしようとしてるか分かったぞ。お、お前、また俺に金を渡そうとしてるだろ。)
Chandler: When did I try to give you money?
(俺がいつ金を渡そうとした?)
Friends Season6 Episode6(The One on the Last Night)

I see what you’re trying to do here. は「何をしようとしているか分かった」と、相手の狙いを見抜いたことを伝える言い方です。here を添えることで、今まさにこの場でやっていることだと示しています。チャンドラーは When did I try ~? と聞き返しますが、ジョーイは最初の請求書の場面を持ち出して続けます。

Joey: Now, out of the blue, you start with the charity thing again.
(で、今になっていきなり、また施しの話を始めるんだ。)
Chandler: I’m just trying to help you out, okay? I want to make sure that you’re okay.
(助けたいだけなんだよ、な?お前が大丈夫か確かめたいんだ。)
Joey: I will be okay. Look, Chandler, you got to get it out of your head that I can’t take care of myself, okay?
(俺は大丈夫だ。いいか、チャンドラー、俺が自分のことを自分でできないって考えは、頭から追い出してくれ、な?)
Friends Season6 Episode6(The One on the Last Night)

out of the blue は「何の前触れもなく」という意味です。I’m just trying to help you out の just は「ただ〜したいだけ」と、ほかの意図はないと伝える働きをしています。make sure that ~ は「〜を確かめる」という意味で、助けたい理由を相手の無事に置いています。

ジョーイの get it out of your head that ~ は「〜という考えを頭から追い出す」という意味です。その中身が I can’t take care of myself で、最初の場面の I can take care of myself が否定の形でもう一度出てきます。同じ言い方を軸に、断る側と気にかける側の言い分が出そろう流れです。

まとめ|助けを断る英語と、気にかける英語

立て替えを申し出る cover you for a while、助けを断る I can take care of myself、相手を気づかう hurt his pride や make sure that you’re okay を見てきました。両方の側の言葉を知っておくと、お金が絡む話も進めやすくなります。

二人の最後の夜を思い浮かべながら、次回も『フレンズ』と一緒に英語を学んでいきましょう。

このエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、同居最後の夜の別の場面の英語を取り上げています。

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