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うまくいかないことが重なって、もうここで区切りをつけようと言い出したくなる場面はありませんか。
そんな場面で使える「call time of death on something」を、『モダンファミリー』シーズン5第24話の後半、思いどおりにいかない式の状況のなかで、キャメロンがミッチェルに切り出すシーンから、一緒に見ていきましょう。
「call time of death on something」の意味とニュアンス
call time of death on something
意味:(もう見込みがないと見て)終わりを宣告する、見切りをつけて打ち切る
call time of death は、直訳すると「死亡時刻を宣告する」です。医師が患者について、死亡した時刻を読み上げて告げる場面が、文字どおりの意味になります。それを計画や状況などの物事に向けて使うと、これ以上続けても見込みがないので、区切りをつけて終わりにする、という比喩になります。
形は call time of death on + 物事で、on のあとに、終わりを宣告する対象を置きます。ドラマのシーンの on this のように、状況全体を指すこともあれば、on the project のようにはっきりした対象を置くこともあります。Let’s just call time of death on this. のように、Let’s で提案する形で使えば、「もうこれで終わりにしよう」という呼びかけになります。
もとの言葉が重いだけに、そのまま宣告として使うと、やや大げさな響きが出ます。そこで、冗談まじりに、あるいは苦笑いをしながら、これまでの流れに区切りをつける場面で使うと、雰囲気に合います。実際の死を話題にしているのではなく、見込みのなくなった物事を終わらせる、という比喩として受け取るのが基本です。
【ここがポイント!】
- 核は、見込みがなくなった物事に対して、終わりを宣告するイメージ
- 医療で死亡時刻を告げる言い方を、計画や状況に向けて使う比喩表現
- Let’s just call time of death on this. の形で、終わりにしようと呼びかけられるのがコツ
『モダンファミリー』S05E24のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
式を挙げようとしているキャメロンが、ミッチェルに、本当にこんなやり方でいいのかと尋ねます。ミッチェルは、理想的とは言えないと認め、米や芝生、スプリンクラーといった、うまくいっていない状況を軽口まじりに並べていきます。それを受けたキャメロンの一言に、この表現が登場します。
Cameron: Mitchell. Is this really how you want to get married?
(ミッチェル。本当にこんなやり方で結婚したいのか?)Mitchell: Well, it’s not ideal. No, people don’t have any rice to throw because they’re chewing it raw out of starvation. Half of our guests are on the lawn and There go the sprinklers.
(まあ、理想的とは言えないね。いや、みんな飢え死にしそうなくらいで、米を生のまま噛んでるから、投げる米なんて誰も持ってないんだ。招待客の半分は芝生にいて、それに、ほら、スプリンクラーが。)Cameron: Okay, let’s just call time of death on this.
(よし、もうこれで終わりにしよう。)Mitchell: All right, yeah.
(うん、そうだね。)Modern Family Season5 Episode24 (The Wedding (Part 2))
シーン解説と心理考察
キャメロンの問いかけは、名前を呼ぶところから始まります。「ミッチェル。」と間を置いてから、「本当にこんなやり方で結婚したいのか?」と切り出す口ぶりに、状況を冷静に見直そうとする様子が表れています。
ミッチェルの答えは、「理想的とは言えないね」の一言で状況を認めたあと、米の話、芝生にいる招待客の話、スプリンクラーの話と、軽口を重ねる形です。米を持っている人がいないという理由を「飢え死にしそうで生のまま噛んでるから」と大げさに語るのも、深刻になりすぎないための言い方と言えます。不備を数え上げながら、悲壮感よりもユーモアを保っているのがこの会話の温度です。
それを受けて出るのが、キャメロンの「もうこれで終わりにしよう」という提案です。ミッチェルが並べた不備の数々を聞いたうえで、いまの状況に区切りをつける、という流れになっています。医師が死亡時刻を告げるように、見込みのなさをはっきり宣言する言い方で、ミッチェルは「うん、そうだね」とすぐに同意します。ふたりの息が合ったやり取りで、ここまでの積み重ねが一言に集約されています。
『モダンファミリー』流・覚え方のコツ
医師が時計を見て、静かに「時間は○時です」と告げる場面を思い浮かべてみましょう。「もう終わりです」という宣告が、そのまま call time of death のイメージです。この宣告を、人ではなく計画や状況に向けて使うと、call time of death on something の意味になります。
ミッチェルが米の話やスプリンクラーの話を並べたあと、キャメロンが「終わりにしよう」と告げる流れは、状況を確認してから宣告を出す、という順序に重なります。不備を一つずつ数え上げて、最後に時計を見て区切りを告げる、という順番で思い出すと、この表現の使いどころが自然に頭に残ります。
例文で覚える「call time of death on something」
call time of death on something は、うまくいかない計画や関係に、区切りをつける場面で使えます。3つの例文で使い方を確認していきましょう。
After three failed launches, the manager called time of death on the project.
(3度の失敗のあと、マネージャーはそのプロジェクトに終わりを告げた)
プロジェクトの打ち切りを説明する、ビジネスの場面です。after three failed launches のように理由を先に置くと、見込みがなくなった経緯が伝わります。
A: Should we keep trying to fix it?
B: No, let’s call time of death on it.
(A:まだ直そうとし続ける?)
(B:いや、もう終わりにしよう)
壊れたものをあきらめる、カジュアルな会話です。on it の it が直そうとしているものを受けており、対象を短く示せます。
It’s been over for months. Let’s just call time of death on this relationship.
(もう何か月も前に終わってるよ。この関係にも見切りをつけよう)
関係を終わらせる決断をする、感情表現の場面です。on this relationship のように対象をはっきり示すと、何に区切りをつけるのかが明確になります。
あわせて覚えたい関連表現
pull the plug on something
((計画などを)打ち切る)
pull the plug on は、支えていた装置の電源を抜くイメージで、支援や継続を止めることに重点があります。call time of death on は、もう終わりだと宣告することに重点があります。
call it quits
(やめにする、切り上げる)
call it quits は、もうやめようという一般的な切り上げの表現です。call time of death on は、見込みがないことを宣告する、やや大げさな言い方になります。
throw in the towel
(負けを認めてあきらめる)
throw in the towel は、自分があきらめる、負けを認める点に重点があります。call time of death on は、物事に対して終わりを宣告する点に重点があります。
Note|死亡時刻の宣告が「打ち切り」の言い方になるまで
call time of death on something は、構成する語の文字どおりの意味をたどると、比喩の仕組みがよく見えます。
call には、声に出して告げる、宣言するという意味があります。time of death は死亡時刻のことなので、call time of death は「死亡時刻を告げる」になります。医師が患者の状態を確認して、その時刻を読み上げる場面を、そのまま言葉にした形です。
この宣告には、もう回復の見込みがない、これ以上続けても結果は変わらない、という含みがあります。そこで、on のあとに計画や状況を置くと、「この件はもう見込みがないと判断して、終わりを告げる」という意味に広がります。ドラマのシーンでは、on this が、いまの状況全体を受けています。
もとの意味が重いため、日常の場面で使うときは、やや大げさな響きが残ります。だからこそ、冗談まじりに区切りをつけたいときや、苦笑いしながら見切りをつけたいときに、この言い方が選ばれます。
宣告という文字どおりの意味を知っておくと、比喩としての意味も理解しやすくなります。
まとめ|不備を数えたあとの「終わりにしよう」
call time of death on something は、もう見込みがないと見て、物事の終わりを宣告する表現です。医療で死亡時刻を告げる言い方を、計画や状況に向けた比喩にしたものです。
うまくいかない計画に区切りをつけたいときや、関係を終わらせる決断を伝えたいときに、Let’s just call time of death on this. の形で使えます。やや大げさな響きがあるので、冗談まじりに言うと雰囲気に合います。
キャメロンが、ミッチェルの挙げた不備を聞いたうえで出した「終わりにしよう」という一言には、状況を認めたうえで区切りをつける姿がありました。区切りをつけたい場面の表現として、引き出しに加えてみてください。


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